原稿・イベント準備・ファンとのやり取り……同人活動と事務作業の両立に悩んでいる方は多いと思います。
コミケの申し込み期限をうっかり逃してしまったり、気づけば税理士から資料の催促メールが届いていたり。そんな経験はありませんか?
実は漫画家・同人作家のまわりには、創作以外の「事務仕事」が意外なほど多くあります。
そしてその多くは、AIをうまく使うことで負担を減らせる可能性があります。今回は、具体的な場面をイメージしながら、AIと事務効率化の接点を探ってみます。
同人活動の事務でよくある「困った」場面
クリエイターの方から聞く「困り事」には、こんなものがあります。
- コミケや大きな催しなどのイベント申し込み期限を気づかず過ぎてしまった
- 作品の制作工程が管理できておらず、いつもリリースが予定より遅れてしまう
- FANZA・DLsiteなど複数プラットフォームのファイル管理がバラバラで煩雑
- 税理士から領収書や売上データの提出を何度も催促される
- 編集者や依頼主へのメール返信に毎回頭を使う
こうした事務仕事は、一つひとつは小さくても積み重なると大きな負担になります。「苦手だから後回し」にした結果、締め切りを逃したり、余計なストレスを抱えたりしている方も少なくありません。
AIが活躍しやすい事務の場面
では、具体的にどんな場面でAIが役に立つのでしょうか。いくつかシナリオで考えてみます。
スケジュール管理・締め切りの見える化
たとえばコミケの準備スケジュールをAIに相談するとしたら。
「夏コミが8月中旬、サークル申し込みが3月末、入稿締め切りが7月上旬」という情報を伝えると、「4月:ネーム完成、5月:作画開始、6月:仕上げ・入稿データ作成、7月初旬:入稿」のような逆算スケジュールを出してもらうことができます。
あとは自分の状況に合わせて調整するだけ。申し込み期限を含めたリマインドリストを作ってもらうことも可能です。
ファイル・フォルダの整理ルールづくり
Booth・DLsite・pixivFANBOXなど複数のプラットフォームで活動していると、ファイル管理がバラバラになりがちです。
「こういう販売形態で活動しているのですが、フォルダの整理方法を提案してください」とAIに伝えるだけで、プラットフォームごと・作品ごとの命名ルールや保存構造の案をもらうことができます。ルールを決めてしまえば、あとは迷わずに済みます。
一度
税理士との資料共有をスムーズに
「税理士から催促が来るたびに焦ってしまう」という方は、定期的な資料整理の仕組みをつくることが先決です。
AIに「毎月末に確認すべき会計資料のチェックリストを作って」と頼めば、売上データの保存・領収書の整理・経費の分類といった定型タスクを一覧化してくれます。
このリストをもとに月次で動くようにするだけで、直前の焦りはかなり減ります。
AIを「オンライン秘書」として活用できないか考えてみる
ここで少し視点を変えて、AIを「オンライン秘書」のように使えないか、考えてみましょう。
「自分の仕事に優秀なアシスタントがひとり加わった」とイメージしてみてください。そのアシスタントに任せやすいのは、繰り返しが多い作業・毎回同じミスが起きる作業・後回しにしがちな作業です。
自分の活動を振り返ったとき、「いつも同じ文面でメールを書き直している」「毎回イベント後の作業をゼロから考えている」「定期的にやるべきことなのについ忘れてしまう」という場面があれば、そこがAI活用の入り口です。
スケジュール管理やリマインドなども自分でやるより一定のタイミングでアラートしてもらうほうがいいという場合もあるでしょう。
定型文書の作成補助(編集者へのスケジュール連絡メール、依頼主へのDM返信テンプレートなど)や、イベント後の作業リスト整理(入金確認・在庫整理・次回イベント登録など)は、AIに「型」を作ってもらうことで格段に楽になります。
もちろんAIが苦手なこともあります。「今の自分に何が足りないか」を判断したり、複雑な状況を読んで意思決定したりする部分は、人間が担う必要があります。
ただ、定型作業の処理・整理・下書きの部分をAIに任せることで、クリエイターとしての本来の仕事に集中できる時間を作ることが、この活用の目的です。
まとめ
自分のクリエイティブ周りで事務作業の「めんどくさいこと」をピックアップしてみましょう。それが効率化のキッカケになりえます。
今回お伝えしたいことは、シンプルです。
- 漫画家・同人作家のまわりには、創作以外の事務仕事が意外なほど多い
- スケジュール・ファイル整理・資料準備など、繰り返す作業はAIが得意とする領域
- AIを「オンライン秘書」として定型作業に使い、クリエイターの時間と頭を本来の仕事に向ける
何か大きなシステムを導入する必要はありません。まず「自分がいつも後回しにしている事務作業」をひとつ思い浮かべて、AIに相談してみるところから始めてみてください。
