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自分の財産の所在を明らかにしておくこと

後に託すために記録しておく

こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

後に託された人のためにもという意味で財産を整理し所在を明らかにしておくことは大切です。

まずは整理から、そして自分以外の人が見てわかるようにしておくことがポイントです。

 

目次

財産整理のポイント

自分に万が一のことがあったらとある程度の年齢になれば想像するものです。キッカケは人それぞれですが多いのは

  • 長年勤めた会社を退職した
  • 自分や家族が病気になった
  • 友人・知人が事故に遭遇した
  • 親を看取った
  • 喪中はがきが届いた

このようなタイミングで自分に万が一があったら、と想像するそうです。

ここでいう万が一があったらというのは、病気や事故で自分の意思を伝えることが困難な状態になること、及び亡くなってしまうことを指しています。

 

自分にもしものことがあったときに備えて財産を整理し棚卸しておくことは終活のステップのひとつです。

 

終活と聞くと「縁起が悪い」とか「面倒だ」などと感じる方も多いですが、新型コロナウィルスの影響もあってかポジティブに捉える方も徐々に増えてきた印象があります。

 

自分の生き方、死に方も含めて今後をどう生活していくか見直す機会として終活・エンディングノートの作成をお勧めしています。

 

その第一歩として「自分の財産の所在を明らかにしておく」ということは非常に重要性が高いです。

 

財産整理のポイントとしては、金融機関などの通帳・キャッシュカードに加えて、ご自身が契約しているサービスの内容もまとめておくと安心です。

 

金融機関の整理のポイント

金融機関の場合は少し書いたようにお通帳とキャッシュカード関係を保管しておけばよいです。

 

ここで暗証番号はどうしたらよいか確認されることがありますが、相続等による解約・名義変更については金融機関側から暗証番号を確認されることはありませんので、付箋やメモに暗証番号を書いておく必要はないです。

 

書き残していると誰かが見てしまう可能性もありますので安全面からも書面等に記録するのはお勧めしません。

 

最近では金融機関も窓口がないタイプ、いわゆるネットバンク(インターネット専業銀行)やネット証券が複数ありますので、そういうタイプの金融機関と契約している場合にはどこそこの金融機関に口座がある、という旨を記録しておきましょう。

 

金融機関の整理、棚卸しの際には使っていない金融機関があれば解約してまとめておくこともオススメしています。

 

実際に相続手続きになったとき金融機関や口座の数だけ手続きが膨れ上がりますので、全く動きがない口座等があればお元気なうちに解約しておくのが後を託された人への気遣いのひとつになります。

 

所在を明らかにしておく

エンディングノートなどに財産の所在をまとめたら、財産の所在とともにこの記録したモノ(エンディングノートなど)がどこにあるか、ということも伝えておきましょう。

 

紙媒体であれば大事なものを入れてある場所を伝えておく、パソコンにデータで保管している場合にはパソコンのパスワードなどとともにフォルダの場所を伝えておくことが肝心です。

 

紙媒体の場合には貸金庫などに入れる方がいらっしゃいますが貸金庫に入れている状態で万が一の出来事があると、貸金庫そのものを開ける(開扉する)ことが非常に手続きが煩雑なので注意が必要です。

 

後を託す人に見られても大丈夫な情報のみを記載して、その保管場所を伝えておきましょう。

 

パソコンを見られたくないなという方はパスワードは伝えず紙媒体でパソコンそのものの処分の方法を伝えておくと親切です。

 

その他にはSNSのアカウントをどうするか、スマホの処分は?など一昔前では考えられないデジタル遺品と呼ばれる遺品の整理も場合によっては考えられます。

 

これらデジタル遺品の大きな特徴に人に見られることを想定しておらず個人情報の塊であることが挙げられます。

 

例え死後であっても見てほしいもの、見てほしくないものあるかなと思いますし、知らないほうがよいこともあるやもしれません。

 

自分の意向を整理してまとめておかないと見られてしまう可能性もあるわけですから、このあたりへのケアの仕方はとても慎重にしたほうがよいでしょう。

 

この機会に不要な契約などは解約しておく、解約の仕方を記録しておく、アカウント名やIDを記録しておく、ということから始めていくのがいいでしょう。

 

紙媒体の遺品よりもデジタル遺品のほうが把握しづらいですし手続きも実は煩雑だった、ということも往々にしてあります。

エンディングノートの使い方、選び方

このような財産の所在をまず把握するのにエンディングノートはとても有用ですが、自分の思うようなものが見つからないかもしれません。

 

もっとこの項目を追加したいなどもあるかもしれませんが、必ずしもそのエンディングノートを使い切る必要はなくて、必要だと思う箇所だけ書いておくでもいいですし、付箋などに追記しておくことでも対応可能です。

 

形式はありますがこうじゃないとダメ、というものはありませんのでご自身の思うように書き進めておくことがとても大事です。

 

このようなエンディングノートを書くということそれ自体はとても大事なことですが、思い立った時にやらないとあとでやることはほぼないです。

 

思い立った時に手元にあるもので始めるのがコツです。清書なり書き写したりというのは後で出来ますので。

 

まとめ

先日とある資格の勉強に際して私自身もエンディングノートを書き始めました。一気に書く必要はありませんし、必要に応じて書けばよいです。

 

財産の所在などはネットに慣れ親しんでいる世代は特にインターネット専業のものもよく利用していますので、一度整理して棚卸ししてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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