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簿記を学んでステップアップする

ステップアップ

こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

会計事務所でパートで働きたいと簿記3級を取得していることが応募条件なことが多いですし。

簿記資格は以前から人気資格のひとつですが、初心者の方にはちんぷんかんぷんです。わたしが大学一年生の頃に勉強し始めた時がそうでした。

わたし自身が歩んできた簿記のステップアップのしかた、フリーランスの方に簿記初級をオススメしていますのでその理由などをお伝えします。

 

目次

わたしの簿記資格歴

大学に入ったのが遅く21歳のときでした。その時に入ったのが商学部で入った時点で何となくコースを決めるのですが選んだのが会計学コース。

 

他にもコースはいくつかあったのですが入学前に読んでいた稲森和夫さんの「実学」という本で会計に少し興味がありました。

 

興味があっただけで簿記については全く勉強をしていませんでしたので、まずは大学の授業からと思いきや簿記入門の講座で日商簿記3級を目標に勉強がスタートします。

 

4月に入学して6月に日商簿記3級の試験ですから結構タイトなスケジュールです。

 

当時のわたしは簿記については全くの初心者でしたが元々理系なこともあり、数字がピタッとハマっていく面白さを感じていました。使っていた教材は実教出版社から出ていた日商簿記ゼミシリーズです。

 

教本と問題集を繰り返し解き、ある程度解けるようになったらあとは過去問を解くというスタイルで勉強をしていました。日商簿記3級はスムーズに合格できた記憶があります。

 

簿記に楽しさを覚えたので次のステップとして11月に行われる日商簿記2級の検定試験に3級のときと同じような勉強の仕方で独学でトライしました。

 

当時といまでは出題範囲が異なりかつてのほうが難易度が低いようです。いまは独学で日商簿記検定2級はかなりハードルが上がっているような感じに見受けられます。

 

結果としては日商簿記検定2級に合格し、さらに次のステップを考えたときに日商簿記検定1級か大学2年生の秋から税理士試験の簿記論を勉強して3年時に受けるか、という選択肢があり、税理士試験のほうに進むことにしました。

 

大学3年次から単位履修が進められれば税理士試験にトライできるということでせっかくなのでチャレンジをする選択肢を選びます。

 

大学2年生の秋、9月から簿記論の勉強を大原簿記専門学校の通信講座ではじめて何とか1年で合格することができました。

 

同じ年に受験生した財務諸表論は暗記をする部分が多くわたし自身は苦戦をした記憶があり結果的にA判定(当時は不合格の場合点数表記ではなくアルファベットでだいたいどのくらいの点数かが通知されました)。

 

次の年に財務諸表論にリベンジをして合格したので大学3年次に簿記論に、大学4年次に財務諸表論に合格という流れです。

 

ステップアップのしかた

簿記資格にもいろいろありますし、自分の目的に合った難易度でトライするのがいいでしょう。

 

いきなり日商簿記2級からというかたも中にはいらっしゃいますが、例えば会計事務所でパートで働きたい場合には日商簿記3級があれば応募条件を満たすケースが多いように思います。

 

未経験でも可の場合がありますが、そうなると仕事を始めてから何をしているのか全然わからず合わないと感じるかもしれません。

 

日商簿記3級であれば独学で勉強できる範囲と難易度かなと感じますので書店で良さそうな本を買ってやってみましょう。

いまは商工会議所などでの試験に加えてオンラインでも日商簿記の3級と2級は受験できます。

 

書店でテキストを見て3級でも難易度が高く感じるようでしたら簿記初級からもオススメです。

わたしはお客様でフリーランスのかたから簿記の知識を習得することについて相談があった際には簿記初級のテキストを一通りやってみてはどうかとお伝えしています。

 

ちなみに簿記初級の出題範囲は以下のように内容が公表されています。

[box05 title=”簿記初級の出題範囲(抜粋)”]

1.簿記の基本原理
(1)基礎概念
(2)取引
(3)勘定
(4)帳簿
(5)証ひょうと伝票

2.期中取引の処理
・別に定める勘定科目の範囲で、期中取引の処理(仕訳等)を行う。
(1)現金預金
(2)売掛金と買掛金
(3)その他の債権と債務
(4)手形
(5)商品
(6)固定資産
(7)純資産(資本)
(8)収益と費用
(9)税金

3.月次の集計
・別に定める勘定科目の範囲での試算表(合計、残高、合計残高)による月次集計を行い、数値を読み取る。

[/box05]

 

フリーランスの方でしたら簿記初級の内容を理解できると自分の経理や帳簿に活かせる基礎知識が身につくと私は考えています。

 

簿記を学ぶと違う視点が得られる

簿記を学ぶ意義や効果はどういったものがあるかというと一番大きな効果は違う視点を得られるということです。

 

経済や取引でのおカネ等の流れを数字として簿記という形に表現していくことを通じて、モノを見る視点が少し変わります。

 

事業をしている方でしたら自分の事業について、貸借対照表や損益計算書といった帳簿書類に目を通したときに今までは単なる数字の羅列だったものが、そこから違うことを考えるようになります。

 

売掛金が増えているけれどキチンと回収できているか?
手許現金が多すぎないか?
売上が対前年と比べて上がっているのはなぜか?
コストのうちカットできるものはないか?

こういったことを、数字という客観的な視点をベースに色んな判断をする基礎ができます。

 

まとめ

簿記を学ぶステップアップのしかたについてまとめました。

日商簿記3級までなら独学が可能な難易度だと考えていて、もし難しく感じるようなら簿記初級からチャレンジしてみましょう。

フリーランスの方は自分で帳簿つけをしている方でしたら簿記初級は簡単に感じるかもしれません。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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