経費の線引き、ルールを決めておく効果

漫画家・同人作家の方からよくご相談をいただくのは経費関係でどこに計上すればよいのかというご相談です。

経費とはというのを改めて整理しておくのと、線引きしてルールを決めておくことをお勧めしていますのでその効果についてお伝えします。

そもそも経費とは

経費にもいろいろと種類がありますが、青色決算書の中に最初から記載されているものでも以下のようなものがあります。

これらは基本的にその事業を行うために必要な支出となりますので、事業に必要なもの、というのが経費の位置づけです。

なので業務に関係がないものは経費ではなくいわゆる家事費となります。（プライベートの支出という意味です）

これらの経費がなければ事業が成り立たない、売上を得られない、そういうものが経費です。

デフォルトで記載がある項目以外にも漫画家・同人作家の方ですと、資料費やシステム利用料（支払手数料に計上でもOK）、取材費などがあります。

こうした経費は作品の製作上、どこに反映されているか説明できる状態が望ましいです。

また経費はどの項目に計上しないと経費として認められないというわけではありません。

水道光熱費が支払手数料に計上されていても利益計算上は問題ないですが、ある程度ルールを決めてその項目名に合致するものを計上しておきたいです。

経費の線引き、ルール決めの効果

ルールを決めておく効果として、ひとつめは迷いが減ることです。

例えば現金払いのレシートを入力するときに、この項目はどこに計上すればいいんだっけ、という迷いが生じます。

経理や帳簿付けではこの迷っている時間、思い出している時間はもったいない無駄な時間です。

ルールを決めておけばどういう形で処理をするかの迷いを減らせますので、同じ処理をするのにも時間を減らして効率的に行えます。

ルールがない状態だとやはり無駄が生じがちですので、この項目はこの勘定科目、というルール決めをしておくことをおすすめします。

ふたつめの効果は比較がしやすいことです。

今年と去年の比較をすることがありますが、経費でどこが多いか少ないかで経費の見直しをすることをおすすめしています。

その際にルールがないと、去年はこっちに計上して、今年は別のところに計上して、という状態になり得ます。

そうすると去年との比較ができず、よくわからないということになってしまいます。

そうしたことを避けるためにもルールを決めておくのが望ましく、私はおすすめしています。

実際、私が記帳代行でお客様の帳簿付けをする際にもこの項目はこの勘定科目に計上するというルールを作って対応しています。

まとめ

帳簿付けの際の経費の線引き、ルール決めについてお伝えしました。

効率化にもつながることですので、経費のルールを決めて対応していきましょう。