最近、Claude Coworkというツールを事務所に導入してみました。ところが、インストールの時点でさっそくつまずきまして、そのあとも何度か詰まりました。
今回の記事では、そのつまずきと対処法を順番にお伝えしておきます。同じことをやろうとしているかたの参考になればと思います。
先にお伝えしておくと、これは「導入してみたら便利でした」という宣伝の記事ではありません。先に詰まった人間の記録、という感じで読んでいただければと思います。
これから同じことをやるかたが、同じ場所で立ち止まらずに済むように書いておきます。
前提:ブラウザではなく「アプリ」で使います
つまずきの話に入る前に、ひとつだけ前提を共有させてください。Coworkはブラウザ版のClaudeから使うのではなく、デスクトップアプリをインストールして使います。
Coworkは、自分のパソコン上のファイルやフォルダ、Googleドライブのような外部のサービスを横断して、複数の作業を続けてこなしてくれるのが本来の役どころです。
その動き方をしてもらうために、アプリとして自分の環境に入れる必要があるんですね。
そして、この「アプリを自分のパソコンに入れる」という一歩が、最初のつまずきポイントになりました。
Windowsの場合、インストールのときにいくつか引っかかりやすい箇所がありましたので、順番にお伝えしていきます。
今回はブラウザ操作は行わない前提で、Coworkのなかでこういう作業をしたいという目的で導入しました。
つまずき① インストール時のMSIXエラー
- Coworkをインストールしようとすると「Trusted app installs must be enabled」というエラーが出ることがあります。
- 原因はWindowsのMSIX形式(アプリのパッケージ形式)の扱いです。設定 → システム → 開発者向け で「開発者モード」をオンにすると解決しました。
- 注意点として、会社や組織が管理しているパソコンの場合、このトグル自体が押せないことがあります。その場合はIT管理者のかたへの確認が必要になります。
「開発者モード」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、ここでは「ストア以外から配布されたアプリのインストールを許可する」くらいの意味だと思っておけば大丈夫です。
つまずき② 仮想マシンプラットフォームのエラー
- Coworkを開くと「仮想マシンプラットフォームが利用できません」と表示されることがあります。
- CoworkはWindowsの仮想マシンの機能を使って動きます。「Windowsの機能の有効化と無効化」から「仮想マシンプラットフォーム」を有効にして再起動すると解決しました。
- 「仮想マシン」と聞くと不安になるかもしれませんが、これはWindowsの標準機能で、安全に使えるものです。新しく怪しいソフトを入れるわけではありません。
詰まったときは、Claude.aiに聞くのが早い&確実
①②のようなエラーは、検索しても情報が断片的で、自分の環境にそのまま当てはまるとは限りません。
私が一番効いたなと感じたのは、出てきたエラーメッセージをそのままClaude.ai(ブラウザのClaude)に貼って聞く、というやり方でした。
これは以前Claude Codeを導入したときと同じ要領です。
Claude Codeのときも、インストールや初期設定で詰まったら、出てきたエラーをそのままClaudeに貼って「これはどういう状態で、何をすればいいですか」と聞くのが一番早かったんですね。Coworkでもまったく同じことが言えます。
コツは、エラーメッセージを省略せずにそのまま貼ることです。
「なんだかエラーが出ました」ではなく、出ている文言・OSのバージョン・どの操作の直後に出たか、まで添えてあげると、返ってくる答えの精度が一気に上がります。
道具を入れる作業で詰まったら、その道具を作っている会社のAIに聞く。今のところ、これが一番素直な動線かなと思っています。
つまずき③ Wordファイルでドライブ保存が失敗しました
- 各日の企画書をWord(.docx)形式でGoogleドライブに保存しようとしたところ、うまくいきませんでした。
- テキスト形式(text/plain)で書き込む経路に切り替えたところ、GoogleドライブがGoogleドキュメントに自動で変換してくれて、ブラウザでそのまま開けるようになりました。
ここで気づいたことがあります。そもそも私は「Wordで保存したい」わけではなかったんですね。
目的は「Googleドキュメントとして開ける状態にしたい」というだけでした。だったら、最初からドキュメントになりやすい経路を選べばよかったわけです。
つまり、手段(Word形式)のほうにこだわって詰まっていた、という話です。目的(ドキュメントで開けること)に立ち返ったら、回避策はあっけないほど単純でした。
この回避策はスキルに書いておいて、同じミスが繰り返されないようにしました。
つまずき④ 保存先のフォルダが毎回ずれる
- フォルダを「名前」で指定していると、同じ名前のフォルダが複数あるときに、意図しない場所に保存されてしまうことがある。
- フォルダのID で保存先を特定する方式に変えて、スキルに直接書いておき、毎回同じ場所に確実に保存できるようにしました。
- フォルダIDはGoogleドライブのURLから取得できます(フォルダを開いたときのURLの末尾の文字列がそれです)。
「名前で指定」は私たち人間にはわかりやすいのですが、機械にとっては少し曖昧なんですね。一意に決まるIDを渡してあげるほうが、結果として手戻りが減ります。
まとめ:気づいたことを「仕組み」に書いておく
- 4つのつまずきは、いずれも「一度詰まれば、次からは回避できる」たぐいのものでした。
- 詰まるたびに、解決策をスキルに書き足していきました。結果として、同じ失敗が起きない仕組みになっていきました。
- 「気づいたことを、その場で仕組みに書いておく」という小さな習慣が、道具を育てていってくれます。
今回は自分のコンテンツ発信についてより仕組み化を進めるためにCoworkの導入を行いました。
なのでどういうことをしたいかという部分をClaude.aiで壁打ちしながら、それに必要な定型作業の部分はなるべくskill(指示書のようなものです)に落とし込んだり、テンプレートを用意するということも同時に行っています。
私がCoworkを入れたのは、Coworkを使うこと自体が目的だったからではありません。
「毎週の発信を、もう少し安定して回したい」という得たい目標が先にあって、その手段としてCoworkを選んだ、という順番です。
ツールありきで始めてしまうと、詰まったときに「あれ、なんで自分はこれをやっているんだっけ」がわからなくなって、手段の細かいところにこだわって消耗してしまいます。
つまずき③が、まさにそれでした。逆に、得たい成果がはっきりしていれば、詰まっても「それは目的に必要かな?」とすぐに判断できます。
これから何かのツールを入れようとしているかたにお伝えしたいのは、たぶんCoworkの使い方そのものよりも、この一点です。
ツールを入れる前に、それで何を得たいのかを一行で書いておく。詰まったときに効いてくるのは、案外その一行のほうだったりします。
