帳簿付けの際には通帳の内容を帳簿付けしますが、これをいかにラクにできるか。事業が続く限りは行う必要がありますので手間をかけないようにしたいところです。
データ連携
クラウド会計ソフトの得意なことのひとつ、データ連携をしておくことで金融機関から通帳の内容を取り込みます。
ネットバンキング対応をしている口座であれば連携できることが多いですが、クラウド会計ソフトそれぞれで連携できる金融機関が決まっています。
現状でもネットバンキング機能がある口座を使っていて銀行に普段は行かない、持っているパソコン等で振込処理をしている、という場合には連携でのデータ取り込みがラクです。
ネットバンキング対応の銀行口座とクラウド会計の設定で取り込めます。
これはかなり便利で、いままで一行一行入力していた場合には驚くぐらい手間が減ります。
手間が減るということは時間が減るということですので、同じ成果物（帳簿）ができるなら時間が減る方がいいでしょう。
時折連携のし直しが必要なことがありますが、定期的にデータ取り込みをする習慣があれば問題ありません。
またデータ連携をしていても取り込み処理をする必要がありますので、連携してからクラウド会計ソフトを全く開かずに同期していないと連携していてもデータ取り込み期間が経過して取り込めなかった、みたいなことが発生します。
こまめにチェックして取り込んでおきましょう。
CSV取り込み
ネットバンキング口座がある場合には金融機関のサイトからCSVデータを取得することができるケースがあります。
この場合にはこのCSVデータをそのままクラウド会計ソフトに取り込むことができる場合があり、データ連携と比べると手間がかかりますが一行ずつ入力することを考えるとラクになります。
データ連携の場合は初期設定ができれば基本的に再連携以外は特に手間がかかりません。
CSV取り込みの場合には毎月いずれかの日を決めておいて
金融機関のwebサイトからCSVダウンロード
CSVデータをクラウド会計に取り込み
という工程が必要になります。
RPAを使って自動でやれる部分もあるかと思いますので効率化のしようはあります。半自動化ともいえるでしょう。
Excelに入力してインポート
ExcelデータやCSVデータの取り込みがクラウド会計は得意です。
もしネットバンキングが導入できないのであれば、通帳の内容をExcelに入力してデータを作成することを検討しましょう。
項目としては
日付 摘要（内容） 入金額 出金額 残高 があれば大丈夫です。
データを作る際にはExcelを使っているので数式を使うのも便利です。
残高のところは前行の入金額が＋、出金額が－でその行の残高が計算できますので入金額と出金額を入力すれば残高を計算できます。
通帳の写真データをPDF等にして、それをExcelに変換するブラウザサイトなどもあり試してみたことがあるのですが、精度としては低い印象です。
であれば算式を入れたExcelに入力するほうが良いかなと。
連携できなくなるリスクはあるけれど
少し前にクラウド会計ソフトとあるネット系銀行の連携ができなくなる、というのがトピックとして話題になりました。
いろんな事情があるようなのですが、やはりこのように急に連携できなくなるリスクというのは確かにあります。
ネットバンキングに抵抗を示す方のお話を聞く機会があるとデータが流出することについて心配とおっしゃる方が多いです。
確かにデータが流出するリスクはゼロではないですが、通帳をなくすキャッシュカードをなくすリスクもそれなりにあります。
どこにリスクを感じるかで対応が変わってきますし、どういうリスクなら受け入れられるか、受けられるメリットと比較してメリットが上回るのであればネットバンキングも活用のしがいがあります。
銀行やATMに行くとやはり混んでいる場合には待ち時間が発生しますし、そこに行く時間も必要です。
パソコンがあってネット環境が整っているのであればネットバンキング機能は本当に便利なので選択肢として検討してみましょう。
まとめ
出来上がる帳簿の精度が一定水準以上なら時間をかけないほうが良いと考えています。同じものが出来上がるなら時間と手間が少ないほうが、自分の貴重な時間をほかのことに使えるからです。
もし通帳入力に時間がかかっているのであればネットバンキングとデータ連携・取り込みを検討してみましょう。
