こんにちは、京都の税理士ジンノです。
弥生会計のやよいの青色申告を使っているフリーランスの方も多いかと思いますので決算整理の一つである家事按分についてやり方を解説します。
家事按分とは
日々生活して事業をしていると共通してかかる費用があります。こういった事業とプライベートの両方にかかっているものを事業とプライベートに分ける作業が必要になります。
この作業を家事按分(かじあんぶん)といって、この作業が入ることで利益計算が適切に行えます。
例えば自宅で仕事をしている場合には自宅として使っている部分と仕事で使っている部分で分けて家賃を按分します。
ほかには水道光熱費なども代表的な項目になるでしょう。
自動車を事業とプライベートで使っている場合にはガソリン代なども同じように仕事とプライベートで分けます。
事業に使っている割合を事業供用割合と表現します。
やよいの青色申告で家事按分
ここからは実際に家事按分のやり方を画像で説明します。
まずやよいの青色申告のソフトウェアを立ち上げてナビゲーターから決算・申告を選びます。
決算・申告から家事按分を選択します。
選択するとこのような画面となりますのでこの画面で家事按分が必要な経費について登録していきます。
家事按分をする経費項目を選んで(画面では例として水道光熱費を事業25%、家事75%で分けています)
事業割合と家事割合を入力して右上の集計を選択すると家事振替額が計算されます。
日々の仕訳登録が行われる際には事業割合100の状態なのでそこから家事振替額を引いて計算する必要があり、その引く部分の金額が集計ボタンの下に表示されています。
ここで終わり、というわけではなく仕訳として書き出す必要があります。
集計ボタンを押して右上のとじるボタンを押すと「仕訳が書き出されていませんがよいですか?」とポップアップで注意がなされます。いいえを選択して左上の仕訳書き出しを選びはいを選択すると以下のような画面にうつります。
この画面までくると仕訳として決算整理で家事按分がなされることになります。
決算整理を丁寧にやっていく
普段から毎月の経費を家事按分することも可能ですし決算整理として行うことも可能です。
決算整理の一つであり間違えると経費の金額が多く間違えることになります。(家事分を振り替えれていないので)
同じように減価償却をすべき固定資産の登録についても事業割合を登録することで家事按分できるようになります。
法人だと社長が会社の経費を立て替えたり、反対に会社が社長の個人支出を立て替えるケースはありますが、事業とプライベート両方にかかった支出を按分するというのは個人事業主ならではの決算整理です。
この部分は丁寧に行っていきましょう。年末年始で入力が進んできたらどの経費が家事按分の対象になるか、どのように進めればよいか一度確認しておくのがよいです。
現時点での按分後の利益を計算したい場合には家事按分を一度登録して仕訳登録をしても大丈夫です。そのあと追加で仕訳登録をしてももう一度家事按分から仕訳書き出しをすれば決算整理の仕訳は上書きされます。
まとめ
弥生会計で家事按分をする際の流れをお伝えしました。
今の時期から決算整理をする準備を整えておくといざ決算書と申告書を作成するときに思い出せると思います。丁寧に準備していきましょう。