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給与の支払方法を混ぜないほうがいい

現金手渡しを やめれないか

こんにちは、京都の税理士ジンノです。

中小企業や個人事業主の方でアルバイト・パートタイム勤務の方を雇用している場合に時々見かけるのが、給与の支払い方法がバラバラなことです。

特に現金が混ざっているとそれだけで処理が結構大変なので振込に切り替えることをおすすめしています。

 

目次

現金を準備するのは大変

給与に限らず決まった金額をきっちりと現金で準備するのって結構大変です、実は。

 

例えば3万円なら別にどうってことないですが、3万7,850円だとどうでしょうか。

一万円札 3枚 五千円札 1枚 千円札 2枚 五百円玉 1枚 百円玉 3枚 五十円玉 1枚
を最小であればそろえる必要があります。

 

いまはATMでも硬貨の取り扱いがないケースも多く(特に支店ではないATMの場合)、現金支給のひとが複数の場合には金種表と呼ばれるものを用意して銀行の窓口で準備することもあります。

 

これだけで結構な手間と時間がかかります。

銀行の窓口が常に空いているとは限りません。これが結構待つことがあるもので、銀行の窓口にはあまり行きたくないものです。

 

ほかの大変さとしては現金を持ち歩くことがリスクにもなります。キャッシュレス化を進めていきたいのであれば現金での給与の支給はやめましょう。

 

Aさんは現金手渡しで、Bさんはメイン行の振込で、Cさんは他行振込で、みたいな感じだと給与の支払いが毎月あるので手間がものすごくかかります。

 

また銀行口座もいわゆるメガバンクではなくて、地元の信用金庫のほうが振込の手数料も低く設定されていることが多いです。

 

融資を受けることも考えるのであれば事業用の銀行口座を地元の信用金庫で作っておくと後々で便利です。

 

いわゆる信金さんは活動地域が限られていること、またその地域の中小企業支援が目的となっています。何かあったときに相談に乗ってくれるのは信金の担当者かなと。

 

支払方法が混ざっていると管理上も大変ですので雇い入れの時にしっかりと伝えることで解消していきましょう。

 

現金で渡す際の注意点

そうはいっても現金で渡すんだという場合にはいくつか注意点がありますので整理しておきます。雇い主側の視点での整理です。

 

ひとつは現金を持ちあることと管理のリスクがあるということです。

銀行から事業所まで現金を持ち歩くことは安全とは言えないでしょうし、持ち帰ってきても支給日までは金庫で保管し盗難紛失を防ぐことも必要です。

 

これだけでも振込と比べると緊張感が違うと思います。現金を取り扱うということはそういうリスクを常に持っているということです。

 

もうひとつは支給したときに受領印等をもらっておくということ。

給料袋のようなものでもいいですので金額の記載と受領したことが分かるようにしておきましょう。

 

後で渡した、もらってないになるととても面倒です。特別な事情がある場合以外は必ず本人に渡すようにして受領したことが分かるようにしておくのが望ましいです。

 

振込の注意点

振込の際に給料から振込手数料を差し引いているケースがありますがこれは給料を全額払ったことになりませんのでやめましょう。

 

給料から振込手数料は差し引かないのがルールです。

振込の場合であれば現金を持ち歩くことはないですが、銀行に行く手間などの分が振込手数料になっているのではないでしょうか。

 

インターネットバンキングを利用していれば銀行に行くことさえなくなります。

 

もし手数料を減らしたいということであれば振込をするメインの金融機関と同じ金融機関で講座を作ってもらうと多少は手数料が抑えられるでしょう。

 

まとめ

給与の支払い方法は混ぜないほうがいい理由と現金手渡しと振込の注意点についてまとめました。

キャッシュレスを目指したいのであれば振込しかしないというのが一番です。手元に現金があると数える手間、保管する手間、差異が発生するリスクなどが増えてしまいます。

現金を減らす方向性で経理事務を見直してみましょう。

 

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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