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税理士に相談するタイミングはいつがいいのか?

タイミング

こんにちは、京都の税理士ジンノです。

フリーランスのお客様や、今まで税理士に相談したことがないという方からよくお伺いするのが、「税理士に相談するタイミング」です。

「いつ」、税理士に相談するのがベストタイミングなのか考えてみましょう。

目次

開業や独立当初

会社に勤務していると税理士と接する機会、というのは限りなく少ないでしょう。

例えば、中小企業の経理を担当している場合などは毎月訪問してきたり、経理内容の不明点を確認したりということで接する機会はあります。

 

でも、会社勤めのときに副業をしていて、そのまま副業が軌道に乗ってきて副業を本業に切り替える、つまりは独立するような場合でも、会社勤めしていると誰に相談すべきか、というのは迷うかもしれません。

 

私自身は、開業当初に一度税理士に相談してみるといいと考えている理由が2つあります。

 

創業融資・資金繰りの相談ができる

開業当初というのは事業資金とともに、生活費をご自身の蓄えからまかなう必要があります。

ある程度の貯蓄をしたうえで開業するのがいいのですが、開業に際してぜひ検討してほしいのが、創業融資です。

 

融資、つまりおカネを借りると聞くと強い拒否反応を示す方が一定数いらっしゃるのですが、実は事業に関する融資で一番おカネが借りやすいタイミングが「開業時」なのです。

 

金融機関というのは、おカネがない人に融資したいのではなくて、おカネをちゃんと返してくれる見込みがある人に融資したい、というのが実情です。

 

その点でいうと、開業時というのはその事業に関する実績がない状態ですから、ご自身の事業に対する熱意と事業計画がキチンと整えば、事業に必要な資金を借りやすいです。

 

創業融資を金融機関と一対一で話をまとめる、というのは実は結構ハードルが高く、もし融資をうけられないと何か月か経過しないと融資の申し込みが出来なくなります。一発勝負的な側面があるのです。

 

創業融資の際には事業計画書が非常に大きなキーポイントになるのですが、これをサポートできるのが実は税理士でもあります。

また事業計画書を作成しようとすると事業運営で非常に大きな要素である資金繰りというのもあわせて検討する必要があります。

 

おカネを借りる以上は返す見込みを建てる、というのは当然のことでここがおろそかだと金融機関は融資を実行してくれません。

 

創業融資を受けようとお考えの方は創業融資のサポートを受けることが税理士と関わる良いタイミングです。

経理の土台をつくれる

開業した際には今まで経理したことがない人のほうが大半です。

経理部にいたことがあるとか、ご家族にフリーランス・自営業のかたがいらっしゃればお話を聞くこともできるでしょう。

 

私がお話させていただいた方でそのような方は多くありません。

皆さん仰るのが、どういう風に経理をすればいいか分からないけれど、とりあえず青色申告承認申請書と開業届は提出した、というもの。

 

青色申告を選択したということはつまり、簿記のルールにのっとって経理をしていく必要があります。これは白色申告でも同じですが、難易度という点では青色申告のほうが難しいです。

 

難易度が高い=複式簿記で経理することで得られるメリットが青色申告にはたくさんあります。

難しいモノに取り組む代わりのご褒美のようなものです。

 

税理士としては白色申告よりも圧倒的に青色申告のほうをオススメするのですが、巷では白色申告のほうがいいなどという誤解やうわさ話もあります。

 

それはひとえに複式簿記の難しさに起因すると私は考えていますが、実はフリーランスや小規模な自営業者であれば経理内容自体はかなりパターン化できます。

 

日々の取引をパターン化することができればすなわち経理の土台ができ、日々の資金繰りの判断や経営の判断に資する情報が手に入ります。

 

この経理の土台がおろそかになっていると、いくらぐらい税金を払わなければならないのか、どれくらい自由に使えるおカネがあるのか、はたまた売り上げがいくらか、というのが分からない手探りの状態になります。

 

日々の取引をパターン化して経理の土台を作るのはやはり税理士が得意な業務になりますし、日々の経理をコツコツとやっていきたいならばパターン化づくりのために税理士に相談するのが良いタイミングです。

「なぜ」も大切

他にも税理士に相談するタイミングはありますが、実は「なぜ」税理士に相談したいか、というのも大切です。

 

お客様自身が何を相談したいかで、サポートする内容も違いますし、税理士と合う合わないという相性もありますから、「なぜ」相談したいかを一度考えてみてはどうでしょうか。

それによって税理士とのかかわり方も変化します。

 

当事務所でいうと

創業融資支援をしてほしい→スポット相談・個別コンサルティング

経理の土台作りをサポートしてほしい→個別コンサルティング

会う必要はなくてちょっと聞きたい→メールコンサルティング

決算だけとりあえずお願いしたい→単発決算申告サービス

相続の相談をしたい→相続のご相談

毎月税理士とあって財務内容の確認をしてほしい→定期的なサポート

といった形です。

 

お客様の要望に合わせてメニューを作成し、またご要望に応じて変化していくものでもあります。

 

一番もったいないなと思うのが、とりあえず税務署に行ってみよう、という言動です。

税務署に行くことはもちろん否定しませんが、一般相談者の方に有利になるような話は税務署の職員さんはしてくれません。

 

ご自身の要望をキッチリとヒアリングして提案してくれるような税理士を地元で探す、というのは選択肢のひとつです。今ではインターネットでホームページを開設している事務所も少しづつですが増えてきています。

 

税理士の人となりや事務所HPの雰囲気をみていただき、ご自身にとって相性が良さそうな税理士にコンタクトをとってみてはいかがでしょうか。

まとめ

私自身も独立していろいろなフリーランスの方とお話する機会が、年明け以後ありました。

多くの方に共通するのが、どうすればよいかわからない、何から手を付けて良いか分からない、そして税理士に相談したほうがいいのかわからない、ということ。

ご自身で勉強しつつ、相談できる税理士をぜひ探してみてはどうでしょう。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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