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税理士が考える中小企業の社長さんが弁護士さんに相談するタイミングって?

社長の味方でチームを作ろう

中小企業の社長さんのいろんなお困りごとの最初の相談相手って誰でしょう?

普段から法務顧問=弁護士と顧問契約している中小企業は多くありませんが、税理士と税務顧問契約を結んでいる中小企業は多いです。今も昔も社長さんと二人三脚なのは税理士です。

税理士として社長さんから相談されたことで「これは弁護士さんに相談したほうがいいかな」と判断すること、また良い相談の仕方を考えてみましょう。

目次

対顧客の弁護士相談のタイミング

小売業や飲食業、サービス業であれば、日々お客様が買い物をしたり飲食をしたりで顧客と接する機会も多くなります。

 

そんな中で一番多いお困りごとが、クレーム対応じゃないでしょうか。

サービス提供やレジ回り(おつりの授受、カードの返却など)などについて、会社側に非がある時はもちろん謝罪してそれ相応の対応をすべきことも必要です。

 

ただ、こちら側に非がないと思われることもあるでしょう。

レジ回りであれば防犯カメラを設置しておくと、ある一定程度のクレームを予防し、記録として残しておくことでクレーム対応がスムーズにできる効果があると見込まれます。

 

全てが防犯カメラで解決できればいいでしょうが、そうではないこともあります。またほかにも、得意先・仕入れ先とのトラブルというのもあり得ます。

 

トラブルについて交渉を代わりにしてくれて、解決の道筋を示してくれるのが弁護士さんのお仕事です。

 

中小企業の社長さんの中には、こんなことで弁護士さんに相談するなんて、と思う方も多いですが、基本的に士業は依頼者の味方です。

 

弁護士さんにお仕事を依頼・相談することで精神的負担の軽減を得られたというシーンを税理士として何度も見かけています。相談することで見えてくることもあるので、トラブル対応の相談を一度検討してみてはいかがでしょう。

対従業員の弁護士相談のタイミング

対従業員という面でも弁護士さんに相談したほうがいいかなと感じることがあります。

 

今は働き方改革などで、従業員が働きやすい環境を整えることで中小企業の成長を促し、また人材確保に役立つ、という社会が形成されつつあります。

 

一方で就業規則が整備されていない、雇用契約書がない、業務委託契約書がない中小企業はまだまだあります。そのような中業企業に限って従業員とトラブルになるケースが増えてきています。

 

実際、税理士として顧問先の社長さんとお話していますと、人材不足や人材教育のご相談・お困りごとの割合が比較的高いというのが私の印象です。

 

組織運営についての大変さもさることながら、やはり従業員とのトラブルというのは中小企業の社長さんにとって頭の痛い問題です。

 

誰かを雇う時に限らずですが、法律的に有効な社内ルールを整備しておかないと、いざという時に対応がすべて後手に回ってしまいます。

 

事業運営という課題とともに法律的なルールブックを整備し、会社が成長する土台作りの費用と時間も必要だと感じます。

特に成長著しい中小企業だとそのあたりが後回しになりがちです。

 

就業規則や雇用契約書などの整備は早めにしておいたほうがいいですし、整備しておくことで人材の確保につながるケースもあります。

 

従業員をルールで締め付けるという意図ではなく、お互いに気持ちよく仕事が出来る環境のひとつとしてルールを設けて周知しておくというのが大切です。

 

いざ従業員とのトラブルになったときには弁護士さんに相談し、落ち着いたら再発防止のための措置を弁護士さんと相談することをおすすめしています。

まずは税理士に聞いてみる、というのも選択肢

弁護士さんと顧問契約していればもちろん顧問に相談するのが一番ですが、税理士としての印象では弁護士さんと顧問契約している中小企業はまだまだ多くはありません。

 

頻繁にクレーム対応やトラブルに見舞われるようでしたら、システム的な問題もあるかもしれませんが、顧問弁護士をつけることも検討してよいと思います。

 

予防的に事前に弁護士さんに相談して、契約書や就業規則を整備しておくこともよいでしょう。労務関係であれば社会保険労務士さんへの相談も選択肢のひとつです。

 

また顧問弁護士がいなければ身近な税理士に相談してみて、いい弁護士さんを紹介してもらえないか聞いてみましょう。

 

社長の味方になり得る士業のネットワークを作っておくことを顧問先にはおすすめしています。

 

特に税理士・弁護士・社会保険労務士、この3士業で知り合いや顧問がいれば会社周りの税務・法務・労務に関して中小企業の社長さんの心強い味方になります。

 

弁護士さんや社会保険労務士さんとのお仕事をしたことがない中小企業の社長さんは多い印象です。

まとめ

[box03 title=”本記事のまとめ”]
  1. トラブルが起きたら無理して自己解決せず弁護士に相談してみてはどうか
  2. トラブル予防のための相談も弁護士さんが得意
  3. 社長さんの相談相手として士業のネットワークを作る
[/box03]

税理士以上に弁護士さんへの相談にハードルの高さを感じる社長さんも多いかなというのが印象です。

経営者は孤独と言われますが、様々な判断をする際のサポートとして士業を考えてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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