フリーランスや漫画家・同人作家のかたからのご相談の場合には特にスポット相談からをオススメしています。
法人の場合はいままで税理士と付き合いがあるケースが多いため税理士探しに慣れているがありますが個人事業主はあまりその経験がないです。
そのため、スポット相談からスタートをおすすめすることが多いです。必ずスポット相談を受けてくださいというわけではないですが、お互いにメリットがあります。
聞きたいことが聞ける状況を体験する
税理士に相談したことがないかたがいきなり顧問契約というのはやはりハードルが高いです。
何をしてもらえるのか、自分の希望は何か、こういうことを考えているがどうか、そういう自分が聞きたいことが溜まった段階でスポット相談にお申込みいただくのがよいです。
そうすると、聞きたいことが聞ける状況を体験できます。
ネットや書籍でいろんな情報があるわけですがそれが自分に果たしてマッチしているか、自分の場合はどうか、という答えがあるようでない、そんな状態です。
聞きたいことを聞けるというのはある意味で個別の事情を把握したうえでの解答であり相談の時間ですから、n=1です。
この自分の場合はどうかという質問に対する答えをもらえる体験をしてみて、税理士に顧問を依頼したほうが良いかどうかの目安にもしてもらえるとよいかなと。
ご自分が望むことを税理士がしてくれるかどうか(記帳代行など)もそうですし、自分が望む処理をしてくれるかどうかも気になるでしょう。
税理士が必ず納税者の言うとおりにする、もしくはしないというわけではないですが、どういう処理をしているか、方針なのか、考えなのかは知っておきたいでしょう。
私の事務所の場合は方針を比較的多く書いていますし、こういうスタンスですというのはオープンにしていますのでわかりやすいとは思います。
ほかの税理士がどうかはわかりませんのでスポット相談のサービスがあるのであれば一度受けてみて、ご自分の方針や考えとマッチするかも含めてチェックしてみましょう。
税理士との相性を確認する
税理士も人ですから相性というのはあります。
ネットで見たり本を読んだり、YouTube動画で話をしているのを見聞きするだけではわからないこと、というのはあります。
オンラインでも対面でも話をすると伝わるということはあるわけです。
税理士と顧問契約するとやはり比較的長いお付き合いになるので、相性が悪いとお互いにしんどい状態が続きます。
ミスマッチな状態というのはお互いにストレスが大きいですからやはり避けたいところです。
そのためにはやはり税理士の人となりがわかるのが一番ですし話をしてみるのがよいと私は考えています。
自分の方針や考えと合うかどうか、税理士側の考えや方針に共感できるか、その点をまずは確認しておきたいですね。
そのうえでスポット相談で終わるのか、顧問契約に移行するのか、そのあたりも税理士側がきちんとアドバイスをくれるならそれはそれで安心でしょう。
わたしのところでもスポット相談の際に顧問にしたほうがよいかご相談をいただくことがありますが、ご自身が経理や確定申告にかける時間や苦手意識、売上の規模などを考えてお伝えすることが多いです。
まだ顧問契約には早いかなという時にはその旨を率直にお伝えしています。
まとめ
私のところでもスポット相談を何回かしてから法人に成って顧問契約というケースはありますし、個人事業主の方ですとスポット相談だけでおわり、ということもあります。
顧問契約ありきではない対応を私のところではしていますのでそういう税理士で相談してみたいなというところがあれば一度スポット相談してみるのがおすすめです。