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漫画家・同人作家が仕事場を借りるときの注意点

漫画家・同人作家が仕事場を借りるときの注意点

漫画家、同人作家向けに仕事場を借りるときの注意点について整理しておきます。自宅で仕事をしている方も多いかと思いますが、仕事場を借りたいというニーズも一定程度ありますので、どういう点に注意が必要かお伝えします。

目次

物件の話

仕事場として借りますので、事業用の賃貸ができるかどうかは確認しておいた方が良いです。

例えば、賃貸情報を閲覧できるウェブサイトなどで確認する時も、基本は居住用のことが多いので、事務所利用可の賃貸物件かどうかは先にフィルタをかけておくと良いです。

また不動産屋に行って相談をする時も、事業用として借りたい旨を説明しておいた方が良いです。

貸主の側からすると居住用なのか事業用なのかで消費税の取り扱い等が変わってくるため、その点は黙って居住用のものを借りて事業用に転用する処理をすると、後でトラブルの元になりかねません。

約款や特約条項で居住用以外に使用してはならないという条項を定めているケースもありますので、賃貸契約段階でそういう話をすると後で契約ができなくなる可能性もあります。

そのため事務所可の物件、事業を行っても良い事業用として借りたいということをある程度説明しておきましょう。物件の探し方も変わってくるはずです。

漫画家や同人作家の場合には、人が出入りする事はあまり考えられないので、ある程度居住用の物件でも事業用として貸してくれる可能性はあります。

自宅からどれぐらいのところに、どれぐらいの広さで、予算を決めて対応していくと良いでしょう。移動面もそうですがある程度静かなところのほうが作家のかたにはよいかもしれません。

優先順位を決めて対応するのは居住用の賃貸をするときと同じです。

ちなみに私の場合は事務所可の物件をいくつかピックアップして不動産屋に相談をして事務所を借りることができました。

居住用と事業用で賃料が違ったりするので、その辺も注意が必要です。

レンタルオフィスで仕事場を作るというのも選択肢にはなりえます。

ただしレンタルスペースだとかなりスペースとしては狭く机1つ椅子1つパソコンもしくはタブレットを置いてそれで充分という可能性はあると思うのですが、それだけしか置けないという可能性はありますのでどれぐらいのスペースが自分の事業用として必要か欲しいかというのはある程度考えておいた方が良いです。

個人的にはレンタルオフィスよりも1Kでも居住用のマンションなどを1つ借りておく、人が万が一来ることになったりスタッフを雇う場合でも打ち合わせなどをしやすいというのはあり得るので予算との兼ね合いで検討してみて下さい。

ちなみに法人化を目指したいということであれば法人登記ができるレンタルオフィスや賃貸物件を探しておくというのも、将来的に考えている場合はありでしょう。

というのも登記をするときには事業の所在地を決めて、登記をして法人設立をしますので、登記ができないと法人設立ができません。

これも不動産管理会社や大家側に黙ってやると後でトラブルになりかねません。

経理処理など

経理処理の部分はある程度整理がつきやすいです。

例えば敷金や保証金と呼ばれる返してもらえるお金の部分に関しては経費になりません。

礼金や賃料に関しては経費になります。

また事務所の水道光熱費であったりとか事務所に通うための必要な費用、交通費としてバスや電車を使って移動するのであればそれも経費です。

個人的な意見としては、住職近接で住むところと仕事場は近い方が良いです。

いろんな事情で仕事場を借りたいと漫画家や同人作家の方は思うのでしょうけれど、距離があると行くのがめんどくさくなるというのは可能性として考慮しておいた方が良いです。

あまり遠いと余計に行きたくなくなりますし、経費だけがかかるということになりかねませんので注意しましょう。

引っ越しの費用に関しては、自宅兼作業場の事務所、自宅から作業場に物を移す、つまり事業として必要な経費なりますので、これに関しては問題ないと考えています。

事務所にかかる経費についてはもちろん経費になり得るのですが、では自宅でも仕事をして事務所を借りて、事務所の費用も払っているという場合にどう考えれば良いでしょうか。

自宅の分は元々も家事按分になりますので、今までと同じ割合だと具合が悪いでしょう。

事務所を借りているのにそこで仕事をしていないのかという話になりますので、事務所があって自宅兼事務所、作業場がある、両方あるよという場合にはその自宅兼事務所のほうは、経費の割合としては下がりますのでその点は注意が必要です。

これもどれぐらいの割合で仕事をするかにもよりますので一概には言えないのですが、事務所を借りていて自宅事務所の経費を計上するならよくて2割ぐらいかな個人的な印象です。

同じ理由で自宅兼事務所の水道光熱費なども経費とするのは割合としてはかなり下がると考えておいた方が良いです。

まとめ

事務所を借りたい目的を整理しておくとスムーズに進んでいきます。

もしお子さんが小さくて自宅で仕事をするのが困難な状況が続きそうということであれば、事務所を借りるというのも良いのではないでしょうか。

あとは自宅はリラックスする場所で仕事をしたくないという場合も事務所を借りる目的になるでしょう。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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