今年は顧問契約のご依頼も多かったのですが、スポット相談も昨年以上に多く、いろんなご相談をいただきました。
こんなご相談が多かったという簡単な内容を書いておきますのでご相談を検討している方は参考にしてみてください。こんなことも相談していいんだと思っていただけるとよいかなと。
漫画家・同人作家のかた
件数としては最も多かったのが漫画家・同人作家の方からのご相談です。
顧問契約を前提としていませんので一回限りのご相談もご依頼があれば問題なくお受けしています。そのあとに顧問契約を推し進めることもありませんのでご安心ください。
相談内容としては以下のようなことが特に多かったです。
- 平均課税の適用 適用できるかどうかわからない 計算の仕方
- 法人成りの有利不利 具体的な状況を伺って
- 経費の範囲
- 顧問依頼したほうがいいかどうか
- 確定申告のやりかた
この5つが特に多く、なかでも法人成りのご相談はほぼ毎月ありました。
私自身は漫画家・同人作家の方に法人成りを勧めていないこともあり、今契約している税理士から法人成りを勧められた作家の方からのご相談が多かったです。
お話を伺って状況整理をしてみるとメリットは少なく、めんどくさいことのほうが増えてしまう(法人成りすると税理士報酬が増えることが多いのでその点もある)ので、どうでしょうかね、私なら勧めませんとお伝えすることが多くありました。
実際には法人成りした時の役員報酬設定や法人税などをシミュレーションするわけですが売上の波があることや健康保険の対策はできて社会保険料は抑えられることから、実質的な比較としては、個人事業主で税金として払うor法人で社会保険料で払う、に落ち着く傾向があります。
その比較をしたうえでなおかつ法人成りした時の事務手続き等の煩雑さを考えると、トータルでそれほど金額に変わりがないのであれば個人事業主のほうが気楽といえるでしょう。
そういうこともあって今お願いしている税理士から法人成りを勧められたひとのご相談についても多くいただきその都度シミュレーションして概要として上記のような話をお伝えしていました。
相続のかた
法人でも個人でも、また同業の税理士や他士業の方からもご相談が増えたのが相続に関することです。特に多かったのは以下のようなことでした。
- 遺言作成にあたっての税務シミュレーション
- 法人の事業承継税制のメリット・デメリット
- 贈与税改正の影響
- 財産評価のチェック
- 相続税対策のシミュレーション
贈与税については改正項目でまだ影響としてはそれほど大きくないですが今後は相続税への影響が増すと考えられます。
事業承継のご相談も一定数ありましたが、アイドルグループの会社で事業承継税制を使っていたようでそのリスクなども注目されたことが影響しているようです。
相続税対策については贈与税に関して加算対象期間の延長や精算課税贈与の基礎控除110万円の創設などにより組みなおしが必要というのもありました。
改正項目があるとやはりそれについてのご相談が増える傾向があります。
生前贈与加算の期間が3年から7年に延長されるというのはやはり影響としては今後は大きくなりますのでどのように検討していくのがよいか。
相続時精算課税贈与も110万円の足し戻しの対象とならない部分ができて考え方も変わってきたように感じます。
まとめ
作家の方からはユニークなご相談としては住宅ローンや資産形成の話、健康の話などもありました。
多くの作家のかたのサポートをしているからというのもあって情報としては集まってはきます。できるアドバイスについて丁寧に対応していきます。