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税理士はなくなる職業といわれて久しいけれど

税理士はなくなる職業といわれて久しいけれど

AIが発達するとなくなる仕事といわれて久しい税理士業です。わたし自身は業界に入って10年ほど、税理士登録して先日で7年目に突入しました。

税理士の仕事はなくなるんでしょうか。少し考えてみます。

目次

ややこしいことはまだまだ多い

税務申告の難しさは取引があってそれがどう会計情報になり、税務につながるか、というのがたくさんあるということ。

取引の数だけ仕訳があるわけですが、大量の法則性があるものを取り扱うのはAIやデータ処理は得意分野です。

ただその法則性も時と場合によるのと、最近だとインボイスの件は相当にややこしくなっています。

申告書だけを作るということであれば数字を連動させればよいのですから簡単といえば簡単です。

ただレシート一枚持ってきてこのレシートは適格請求書なのか、そうではないのか。不備があるけど適格請求書として取り扱うのかなど、いろんな判断が必要になってきます。

そうしたこともOCRの読み取り機能、学習機能の向上で精度が上がってはきています。

ある意味でデータがそろっていればそれに当てはめる命令ができればAIでも判断の精度がどんどん上がっていくことが期待できますし、現実としてそうなりつつあるのです。

クラウド会計ソフトだけではなく各社の会計ソフトは機能強化していて値上げもしています。

そういう意味では税理士の手がかからない部分が増えてくるかもしれないというのがわたしの認識です。

AIではなく人間にできること、税理士にできることをやっていく必要は今後もあるでしょう。

ただ、そういう風に考えていても定額減税などイレギュラーなことはどんどん増えていますし、ビジネスの種類も30年前とは比較にならないぐらい広がっています。

そのすべてに対応できるかどうか。

まだj時間はかかるかもしれませんが、遠くない未来かもしれないなと。

それでもインボイスや定額減税、年末調整のややこしさはどんどん増しているのでまだまだご質問をいただく機会も多く、一つずつ対応していくほかありません。

この一般論じゃなくて自分の場合はどうか、ということを相談できるというのは意外とポイントが高いです。

自分のことは一般ではない

国税庁のホームページでも一部、チャット形式で質問をして答えてもらえるものがあります。

便利は便利ですが回答は一般的な範囲にとどまりますので、自分のことに100%フィットするかというとそうではないです。

人は誰でも一般論を聞いたらじゃあ自分はどうか、というのを考えるものですし疑問に感じるものです。

一般論としてこうだ、では自分はどうすればよいか。個別具体的な内容になってくると答えはまだまだ人間が対応する部分です。

こと税務に関してはそういうことがたくさんあるわけで、そこは税理士が仕事をしていく分野として残っていくでしょう。

反対に大量に取り扱うデータ処理などはAIのほうに分がありますから、うまく使い分けというかすみわけして業務分担ができるのが理想的です。

では私自身はなにをするか。帳簿をきちんと整えつつ精度の高いものを作ることと同時に、アドバイザリー業務も増やしていくのがよいかなと。

これからどうしていくか、資金繰りなども含めて今後のアクションを考えるサポートをしていく、というのは会計税務との関係性も高いですしそういう方向の業務が今後は増えていくのだろうなと。

それをやりたいかどうかはまた別の話ですが。

まとめ

会計や税金の分野ではまだまだAIに追いつかれそうな部分とそうではない部分に分かれています。

適切な帳簿を整えて申告書を作成する、というのも大切なことですが業務量は減ってくるでしょう。その時間になにをするか。

もっともっと発展してきたときにどういう形になるのか、そのとき税理士の仕事としてどういうものが残るのか、残らないのか。考えつつ自分自身も行動していく必要がありそうです。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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