法人顧問でサポートをしていると銀行に行かなくて済む方法がないか、というご相談をよく受けます。
法人がらみの税金納付の効率化についておすすめをお伝えします。
ダイレクト納付が便利
ダイレクト納付という納付の方法があり、法人の場合は特にこの方法での納付をおすすめしています。
所轄の税務署に届け出をするもしくはe-Taxでオンラインから手続きをすることでダイレクト納付をすることができます。(登録等に時間を要します 早くて1週間ぐらいの印象です)
ダイレクト納付の手続きが完了するとオンラインで申告書を提出、つまり電子申告をしたものについて基本的に納付をオンライン上で手続きできます。
法人であれば法人税、消費税、源泉所得税も納付が可能です。
電子申告をした後に納付手続きを引き続き選択することができ、納付金額の確認と口座からの引き落とし日の確認がはいります。
申告期限が納付期限なことが大半ですから納付期限の数日前に設定することもありますが、残高の確認ができているのであれば即日引き落しが忘れずに済みます。
一般の方はイメージが付きにくいかもしれませんが、納付忘れというのは意外とあるものです。
紙で申告をしていても電子申告をしていても納付書で納付する限りは金融機関の窓口で手続きが必要ですが、お忙しいと忘れてしまうこともあるんですよね。
なので後回しにする理由がなければ即日で納付処理してしまうのもおすすめです。
源泉所得税などもダイレクト納付できますので、法人の決算時の分に加えて源泉所得税が納期特例なら年2回、特例対象外なら年12回分、金融機関に出向いて納付書で処理する必要はなくなります。
そう考えると結構大きいんじゃないかなとわたし自身は考えていますので法人のお客様には基本的にはダイレクト納付をおすすめしています。
地方税はペイジーが便利
地方税のほうはどうかというと住民税もそうですが、法人県民税、法人市民税などの納付があります。
これらもオンライン上で納付処理が可能で、ペイジーでの納付が便利です。
インターネットバンキングに対応している口座をお持ちであれば大概のところで対応可能ですし、ネット銀行も対応し始めているところがあります。
GMOあおぞらネット銀行はすでにペイジー対応で社会保険料の口座振替や日本政策金融公庫の融資返済口座としての利用も可能です。
住信SBIネット銀行は現行ではペイジーに対応していませんが2024年の春ごろに対応予定というリリースがでていました。
やり方としてはPCdeskというeL-Tax(エルタックス)のソフトがありますのでそこからやるのが便利です。
電子申告を既に行っている場合にはそこから情報を取得してペイジー納付用の納付番号の発行ができます。
また住民税の納付手続きも可能ですので毎月10日までに納付に行くこともなくなります。
ペイジーが使えると各種社会保険料の支払いなども可能ですので、ペイジー対応している口座を持っておくのがおすすめです。
国税も地方税も納付が完了した納付完了通知が届きますので納付ができていることも確認できます。
まとめ
金融機関にいって納付手続きするのを煩雑に感じているかたは、ダイレクト納付、ペイジー対応の口座を持っておくことをおすすめします。
年に一回だから、という方は特に気にしなくてもよいですが納税の頻度が高いかたは時間の節約にもつながりますので検討してみてください。
国税庁の方針として納付書を法人や個人事業主に配布しなくなる方向性になっていますのでその点も踏まえて準備しておきましょう。