納付書の配布を税務署の方が積極的に行わなくなったため、会社や個人事業主の納税のタイミングで納付書が届かないということが増えてきています。
経理事務の効率化のためにできることを整理しておきましょう。
オンラインで納付するために必要なこと
納税の仕方もいろいろあります。クレジットカードやキャッシュレス納付ページでの納付等いろんな方法があるのですが、現金で納付しようと思うと納付書が必要です。
そういう意味で現金からインターネットバンキングもしくはネット銀行の口座を持つということが最もシンプルに必要なことになります。
例えば口座振替できるものであったり、税金の納付等でインターネットバンキングを使う必要が今出てきているのであれば、現金の取り扱いを減らしてネットバンクを作るというのも選択肢に入ってきます。
なんだ。そんなことかと思うかもしれませんが、意外と現金を減らすというのは、今までの習慣をリセットするということが必要なケースもあるため難しい面もあります。
ただやらないとどうしても現金は残りますし、現金の残高を数えるのはなかなか手間も時間もかかります。
現金が少なくなればなるほどその手間と時間は少なくなるわけですので、その辺のバランスをどう取るかというのは、経理や経営者の方にとって必要な判断材料です。
効率化を一気にやらない
効率化というと例えばソフトウェアを入れたり、ITのツールを入れたり、そういうことを考えるかもしれませんが、現金をの取り扱いを減らして、ネットバンキングにするというのもある意味でIT化の1つといえます。
何でもそうなのですが、急にいきなり何かを始めて大きく変えようとするとなかなか大変です。
そうではなく、必要に応じて少しずつ変えていくというのも良いのではないでしょうか。
ネット銀行であれば通帳はありませんので、通帳ベースでの業務が減ります。その分データ連携や通帳のコピーではなく入出金明細をオンラインでデータで取得するなどができます。
クラウド会計等を使っている場合にはかなり便利になりますので現金の代わりにネットバンキングを使う位のイメージでも良いかもしれません。
時間の節約もネットバンキングやネット銀行だとはかることができます。
銀行の窓口に行くにも往復の時間、待ち時間とありますしどれくらいの待ち時間があるかもわかりません。
時間の節約も効率化のひとつです。
ほかにも販売管理ソフトや在庫管理ソフトも導入して満足する、ということがあり得るのですが運用して営業や在庫管理に活かせてこそのツールです。
ITを使った効率化だとどうしても経営者視点だと購入したのに何でうまくいかないのか、ということになりかねませんが、現場での運用との乖離、ニーズとのミスマッチなども可能性としてはあります。
ITを難しく考えすぎずに一つずつ、課題があればそれに応じて取り組んでみるぐらいの気持ちでやっていくのがおすすめです。
まとめ
支援先でもツールを入れたけどイマイチうまく運用出来てない、というご相談をいただくことがあります。
一気に物事がよくなることは少ないですから少しずつ改善して運用して現場仕事に活かせるように必要なことをコツコツやっていくぐらいのほうがおすすめです。