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ビジネスで現金を取り扱うかどうかの判断材料② キャッシュレス決済の導入

ビジネスで現金を取り扱うかどうかの判断材料② キャッシュレス決済の導入

店舗やECサイトなどを使って事業運営をする際には現金のみの取扱いとするか、キャッシュレス決済やクレジットカード決済を入れるかを検討するはずです。

資金繰りにも影響しますのでその点も注意が必要です。

目次

決済手数料などのデメリット

普段、クレジットカードやキャッシュレス決済を使うときには意識することは少ないかもしれませんが、店舗側では手数料を払っています。

概ね3%前後が主流ですので、決済されるとその手数料部分を引かれて店舗側に決済代金が振り込まれます。

例えば月に30万円分の決済が行われたとしましょう。

3%だと30万円に対して9,000円の決済手数料が引かれます。

クレジットカードだけではなくレジに設置できるAirPayやSquareなども同じです。

決済分に対して一定率を乗じた金額が手数料として徴収されて振込されます。

経費ではあるのですが現金取引だとこの決済手数料はないわけですので費用負担としては一定程度かかるわけです。

現金を取り扱う手間は前回の記事で触れましたが、この手間や時間と天秤にかけてみることも大事です。

キャッシュレス決済導入のメリット

まずデメリットに触れましたがメリットももちろんあります。

消費者からすると選択肢があるというのは購入選択の動機になり得ますので、そういう部分への期待は持てるでしょう。

また高額商品を取り扱っている場合にはクレジットカード決済ができないと現金での購入が難しい場合には購入意思が交代する可能性もあります。

消費者目線に立つとメリットを感じることもありますので、そのあたりが導入コストとのバランスからみて妥当かどうか。

現金取り扱いの時間や手間も含めての判断ですので難しさはあります。

ちなみに、クレジットカード決済の手数料を上乗せして請求をすることは規約違反ですので注意が必要です。

資金繰りへの影響

資金繰りへの影響も加味しておきたいところです。

現金取引だとその場で収受しますので資金繰り的には問題がないのですが、キャッシュレス決済は掛取引ですので後で代金を収受します。

つまり、今日の売上で明日の仕入れを買っている、みたいなケースだと資金繰りがきつくなってしまいます。

例えば月末締めで翌月20日払いだと、5/1の売上でも6/20に振り込まれることになります。

その場合には売上の入金が保留になっている状態ですから、資金繰りで考えるときつくなるというわけです。

入金が保留になることをみこしての資金繰りの確認は必須です。

ビジネスをしていると支出や仕入れは基本的に先行しますので先払いであとで回収というのが流れです。

資本を投下して付加価値(利益)が付いた状態で回収する流れですので資金が先に出ていきます。

現状の資金繰り、お金の流れを確認してみて大丈夫そうな手元資金があるかの確認をしておきましょう。

まとめ

キャッシュレス決済の導入について注意点をお伝えしました。

ないと絶対にビジネスができないというものでもないのですが消費者は利便性を求めることが多いのでそれにどこまで応えるかは判断が分かれます。それでお客様が増えるみたいなことも実際あるわけですので。

現金取り扱いの手間や時間とも比べて検討してみましょう。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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