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勤め先と業務委託契約になるリスクとリターン

勤め先と業務委託契約になるリスクとリターン

勤め先から業務委託契約の打診があるケースのご相談をいただくことがあります。リスクとリターンをよく検討しましょう。

目次

業務委託契約のリスク

デザイナーやSE関係のお仕事をいわゆるインハウス(従業員、スタッフとして事業所内で仕事をしている)の方が多い印象です。

勤め先から雇用契約ではなく業務委託契約として仕事をしてほしいという形での提案があると悩ましい部分もありますよね。

自分が意図していない形での契約になるわけですしもちろんリスクもあります。

雇用契約ではなくなるため会社や事業者の庇護・フォローがなくなります。雇用保険に加入できませんし、有給という概念がなくなります。

仕事に対しての報酬の関係がより強化されるイメージです。

Aというプロジェクトがあってそれに対して仕事をすることで報酬を請求することになります。

かたちの上だけ業務委託契約で実質雇用契約、みたいなこともときどき見かけたりコンサルティング会社などが会社側に提案しているのを見かけますが、勤めているかたからすると違いがよくわからないでしょう。

またこちら側で業務委託っぽい実質雇用契約についてはアプローチしづらいこともあるでしょうから、この点についてはいったん置いておきます。

リスクとしては業務委託契約のためプロジェクトが終わったら仕事が終わる可能性があるというのが大きいです。

仕事に対する評価もよりシビアになるでしょう。

また仕事の相手(この場合は以前の勤め先)が新しくデザイナーやSEをインハウスとして採用した場合には仕事がなくなる、契約更新されない可能性もあります。

雇われていると各種の保険料や税金を天引きされた残りで生活をすることになりますが、業務委託になると確定申告を自分で行い、税金や社会保険料の各種納付も自分で行うことになります。

雇われている状態で受けられていた恩恵は業務委託になるとなくなるものが多いのでその点をリスクと考えるかどうかです。

業務委託契約のリターン

業務委託契約になったときのリターンはあるかもチェックしておきます。

業務委託になると仕事に対する成果の部分が評価されますので依頼があった仕事だけをすればよい、ということが言えるでしょう。

仕事のしかたなどの指揮命令もですが、仕事の時間なども自由になることが多いです。

仕事場に行ってタイムカードを押してとかだと雇用契約と変わりないことになります。

仕事の時間が減る可能性もあるので他に仕事を請けることも状況によっては出来る可能性があります。

一社専属のような形だとリスクが高いので取引先を複数にするべく営業活動をすることもおすすめです。

取引先が増えると収入が上がるケースも多いです。紹介会社経由での仕事も安心感はあるかもしれませんが間に入る会社や人が多ければ多いほど手元に入ってくる報酬は減ります。

直接依頼がいがだけるような営業活動を意識してみてください。

フリーランスになるということ

仕事のしかたという面では自由度が増しますし自分が好きなツールを使えることも多いです。

組織になじまないなどの事情があれば業務委託契約のほうが気が楽というかたもご相談者の中にはいらっしゃいました。

結局は業務委託契約になるということはフリーランスになることです。

フリーランスになったらどうなるのか、という点で調べたり人に話を聞いてみるとより整理しやすいです。

税金のことだけで言うと所得税に加えて消費税の申告(インボイス登録するか否か)についても可能であれば税理士に相談するのが望ましいです。

いまからフリーランスになる、経験がない、という方ですとこの辺りの判断を経験に基づいてというのができませんので、一度は相談しておくのがよいかなと。

まとめ

結局のところ業務委託契約になるということはフリーランスになる、個人事業主になることです。

会社勤めを続けるつもりなら業務委託契約は選択しないほうがよいかもしれません。一方で仕事の仕方やキャリアチェンジしたいと思っていたのであればキッカケにはなるでしょう。

ご自身がどういう働き方をしたいか、改めて考えてみてください。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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