こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。
事業主になると融資を受ける際に借入利率についての話がでてきます。ほかにも社会人になって車や家をローンで買うときにはおカネを借りていますので利率がでてきます。
資産運用の場面でも利回りなどといって利息、利率の話がでてきます。
でも利率や利息についてはあまり勉強をしてこなかった人も多いのではないかなと。利率と利息について整理してみましょう。
利息の計算方法
利息を計算するときに利用する割合が利率です。元本×利率=利息という計算式はアタマの片隅に置いておきましょう。利息の計算方法には単利と複利があり、計算のもとになる金額が変わります。
単利の場合のイメージはこんな感じです。元本そのままで利率を乗じて利息を計算します。
複利の場合のイメージはこんな感じ。
増えた利息が元本部分に組入れられますので既に受け取った利息部分にさらに利率が掛けられることで単利の場合と比べると少し利息が増えています。
この単利と比べて複利がよいとされるのはこの少し利息が増える、という部分です。
よく見聞きするのは資産運用の場面で仮に元本〇〇〇万円を複利△%で投資出来たらどうなるか、というもの。
投資のことでチョット計算してみたい方は金融庁の資産運用シミュレーションが使いやすいですので覗いてみてください。
複利の力は大きくて、例えば月に3万円を30年間積み立てた場合で考えてみましょう。
利率0%の場合:3万円×12ヵ月×30年=1,080万円
利率1%の場合:元本1,080万円+運用収益178.9万円=1,258.9万円
利率3%の場合:元本1,080万円+運用収益668.2万円=1,748.2万円
と計算できます。(運用収益に対する税金は考慮していません)
少額でも時間をかけてコツコツ運用することの効果がでていて、資産運用をする際には時間を味方につけようといわれるのはこういった効果があるからです。
資産を増やすことを考えるのは楽しいですが一方で借入にも利息はかかります。
借入にも利息はかかる
事業をやっていますと借入をするタイミングは遅かれ早かれでてくることになります。もちろん無借金経営も事業の方向性のひとつではありますが今回はそれについては触れません。
創業のタイミングや事業を始めて数年たった時などに設備投資のためなど大きな資金需要がある際には自己資金に加えて借入をすることを検討します。
その際に利息の話が出てくるのですが、見慣れない用語がたくさん出て来るかと思います。固定金利、変動金利、据置期間、担保、元利均等返済、元金均等返済などなど。
もし分からないワードが出てきたら担当の方に確認をしましょう。はじめての融資であれば尚更です。不安なことがあればその場で聞いておくのが一番不安が軽減されます。
なにはなくとも元本部分の返済と利息の支払いは据置期間があってもいずれは発生することになります。
借入をしたら返済があることはアタマの片隅に置いておきましょう。
借入をして返済をした実績によりまたおカネを借りやすくなりますので、受けた融資でしっかりと事業運営をし利益を出せるように考えていく必要があります。
返済の金額は利益分から返していくことになり経費にはなりませんのでその点も注意が必要です。
借入の利率ももちろん気にしたい点ではありますが様々な要素で上がったり下がったりします。一日単位の金額で見てみるとまた違って見えてきますので計算をしてみてください。
500万円を2%で借りた場合には年間の利息金額は単純計算で10万円です。一日当たりで計算をすると10万円/365日=273円。これを高いと思うか低いと思うか。手許のお金が増える安心料と考えてもよいかなと。
身近なもので利息がかかるもの
身近なところでも利息がかかっているものはあります。車を買う際にカーローンであれば金利がかかります。
住宅を購入する際にも住宅ローンであれば利息がかかっていますが、これらは大きな資産を買うことについてのローンですので気にする人が多いです。
一方でクレジットカードのキャッシング、リボ払いは非常にリスクが高いです。
自分がおカネを借りている意識が低いということと、利率が非常に高いということの2点が特に注意が必要です。
自分の代わりに誰かがおカネを払っていたりそれが借りているお金だとするとどこかで利息が発生しています。
税金についても納めるべき税金を期日までに納めなければ延滞税や利子税というのものがかかります。
身近なところでも利息がかかっているものがありますのでそういうものもあるんだなということを心に留めておくのがよいです。
まとめ
利息や利率について基本的なことを解説しました。特にクレジットカード関係は自分が意識していないうちに利息を払っている可能性があります。
そういうところの利率は得てして高いので毎月支払っているのに元本が減らないなんてことになったら大変です。
自分が受けるサービスについて利息、利率がないかいま一度確認しておきましょう。