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クラウド会計を使うときのクレジットカード連携のポイント

クレジットカード連携

こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

フリーランスの方からクラウド会計を使っている、または使いたいなと考えている場合にクレジットカードの連携をするかしないか、というご相談をいただくことがあります。

クレジットカード連携のポイントについてまとめます。

 

目次

クレジットカード連携でできること

クレジットカードを使っていると明細が届きます。以前は紙の明細が多かったですが最近はオンライン上での明細が増えてきています。

 

明細はカード会社により締め日等が異なりますが、書いてある内容はほぼ同じです。

日付、金額、内容、この3つの情報が書いてあるわけです。

 

クレジットカードを連携するという発想がないちょっと前の時代だと、クレジットカードの明細とクレジットカードを使った時の領収書などを突き合わせながら、ひとつずつ仕訳入力をしていってました。

 

でもいまはクレジットカードの連携ができますので、ようはこのオンライン上で見られる明細をダウンロード等してデータ連携をすることにより、以前はひとつずつ入力していた仕訳に必要な情報を一括で取り込めるということです。

 

これはとても便利な機能で、クラウド会計はこのデータ連携が得意技のひとつです。

 

データ連携することにより上記の3つの情報は入力する手間がまず省けるのと、内容をみてこういう勘定科目じゃないですか?という推測までしてくれたりします。

 

また明細を繰り返し登録することにより内容から学習をして上記のように推測したり、設定をしておくと自動で仕訳登録をすることもできます。

 

入力は極力省いていこうぜ、というのがクラウド会計の強みでありウリなわけですから使わない手はないです。

 

カード2枚持ちなら

クレジットカードをクラウド会計に連携するときにはカードを2枚持ちにしておくととても便利です。というのも一枚はプライベート用、もう一枚は事業用に分けることができるからです。

 

事業用の口座も同様にプライベート用と事業用に分けることをオススメしていて、この分けておくことが事業用のお金を把握する際のとても重要なキーになります。

 

プライベート用と事業用のおカネが混ざっている状態だと果たして自分がいくら使えるのか、事業用のおカネが増えているのか減っているのかそういうことを判断しづらくなります。

 

そのためおカネの出入りを管理して見やすくするためにもクレジットカードは2枚あればそれぞれ分けて使うルールにしておくのがよいです。

 

たとえばこっちのVISAカードはプライベート用、こっちのmasterカードは事業用などとしておきます。

 

データ連携をするのは事業用のクレジットカードのみでよいです。ここでプライベートのクレジットカードを連携してしまうと混乱のもとになります。

 

事業用のクレジットカードを用意できているのであればその引き落とし口座は事業用の口座にしておきましょう。

 

これをプライベートの口座から引き落とす様にしてしまうとようはクロスしていることになりややこしくなるので、処理に自信がない方はプライベート用はプライベート用どうしで、事業用は事業用どうしで引き落とし口座を設定しておきます。

 

カード1枚なら

もし持っているクレジットカードが1枚ならどうすればよいでしょうか。

件数が多くないのであればひとつずつ入力するのもよいかもしれませんが、せっかくのクラウド会計の強みを活かせません。

 

もう一つカードを準備いただくことも念頭において、クレジットカード1枚の場合でも連携をしておいたほうがやはり手間が省けます。

 

連携をして支払をした場合には以下のようになります。例えばAmazonで本を買ったとしましょう。

仕事で使う書籍なのであれば

(新聞図書費)/(未払金 〇〇カード)5,500円 という感じです。

 

これがプライベートの書籍なのであれば新聞図書費として入力をすると経費になってしまいますので注意が必要です。この場合は

(事業主貸)/(未払金 〇〇カード)5,500円 として事業主勘定を使います。

 

この仕訳が意味するのは事業主であるわたしからプライベートの私への貸しということ。(プライベートの支出を事業主のカードで決済しているため)

 

このようにプライベートと事業とで同じクレジットカードを使う場合には事業用の支出、つまり経費は勘定科目を使い、プライベートの支出は事業主勘定を使うとひとつのカードの中身で分けられます。

 

カードの代金を事業用の口座から支払った場合には
(未払金)/(預金口座)110,000円
となり

カードの代金をプライベートの口座から支払った場合には
(未払金)/(事業主借)110,000円
となります。

※事業の支出をプライベートの私が支払っている、つまり事業主から見て借りがある状態といえます。

 

事業用とプライベート用でクレジットカードや預金口座を分けれない場合には事業主勘定を使って仕訳をしていくことが分かりやすいです。

 

ただし事業主勘定を使う場合には使わない場合と比べて難易度が上がると思っておきましょう。

 

まとめ

クラウド会計が得意な各種のデータ連携は便利です。またそれを強みにしていますので使っていく方向性で考えましょう。

最も良いのは事業用とプライベート用で分けられること。分けられないということであれば事業主勘定を上手に使うこと。

これで経理の手間が省けますのでトライする価値はあります。

 

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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