こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。
確定申告書等作成コーナーでは所得税や消費税のほか、贈与税の確定申告書を作成することができます。
電子申告も郵送提出も可能となっていますので作成方法を見てみましょう。必要事項を入力すれば手書きするよりラクで書面もきれいです。現預金の贈与について作成方法を確認します。
確定申告書等作成コーナーでの作成方法
前提条件として
- 現預金の贈与
- 特例贈与はなし
- コンビニ納付にトライ
- 紙提出
という形で見ていきます。
特例贈与については書類の作成も添付書類も複雑になりますので、今回は流れを確認するという意味でシンプルなパターンでやっていきます。
まず確定申告書等作成コーナーで検索をしてこの画面まで進みます。
去年のデータがあればそれを使用することも可能ですが今回は新規ということで進めますので左側の「作成開始」をクリック。
進めるとこちらの画面になりますので紙提出するので一番右の「印刷して提出」をクリックします。
プリントサービスのご案内などありますが問題なければ右下の黄色いボタン「利用規約に同意して次へ」を選択。
令和2年分の申告書作成なのでこの右側の▼ボダンをクリックすると展開します。
贈与税の申告書は一番右のグリーンの部分ですので選択。
現預金の贈与の場合は青色の「贈与税の申告書作成開始」を選択します。土地等の贈与の場合にはピンクのほうに進んでいくと土地の相続税評価額(贈与税申告のもとにもなる評価額)計算をすることができます。
今回は現預金なので青色ボタンです。
贈与税申告書作成開始を選択し、申告書作成に進んでいきます。
まずは財産をもらったひと=つまり申告するひとの生年月日を入れます。贈与税の申告では年齢により内容が変わるものがいくつかあります。
入力出来たら緑の次へのボタンをクリック
続いての画面ではいくつかボタンがありますが一般の贈与を選択します。贈与には住宅取得資金の贈与や配偶者への居住用不動産の贈与、相続時精算課税による贈与などの特例によるものがあります。
今回は一般の贈与なので青色の「一般の贈与」を選びます。
申告書に必要な事項の入力が始まります。ここでは贈与者=財産をあげたひとの情報を入力します。
贈与税の計算においては財産をあげたひとと貰ったひとの親族関係により税金計算が異なる部分がありますので必要事項を入力していきます。
入力出来たら緑のボタンで次へ。
次はもらった財産についての情報を入力します。もらった日付、種類を選択し所在地を入力します。預金の場合には金融機関名と支店名が必要です。
入力出来たら下に画面をスクロールすると財産の価額を入力する画面が見えてきますのでここでいくら財産をもらったか入力をします。今回は210万円としました。
入力出来たので次へ進みます。
贈与した人の名前と財産の内容が明示されていますので確認して間違いがなければ次へ。
似たような画面が出てきますが、他の人から贈与を受けたということでしたらここで追加をします。おじいさんとおばあさんからそれぞれ財産の贈与を受けたということでしたら、ここでもう片方の贈与した人と贈与された財産の内容を追加します。
今回はひとりからの贈与ということで画面を下にスクロールして次へ進みます。
ここまで進むと贈与税額の計算が表示されます。今回は祖父からの贈与の設定でしたので特例贈与財産分という上側の赤枠内に金額が表示されています。
下の赤枠内で税金の計算が行われているのが見て取れると思います。
2,100,000円-1,100,000円(基礎控除金額)=1,000,000円(課税価格)
1,000,000円×10%(贈与税率)=100,000円(贈与税額)
という計算プロセスになっています。
下にスクロールしていただくと「いつまでにいくら納めるか」という贈与税額が表示されています。今回は申告期限が延長されていますのでそれも反映されていて「あなたが令和3年4月15日(木)までに納付すべき令和2年分の贈与税額は100,000円です。」と明示されています。
内容確認ができれば次へ進みます。
続いて納付方法について選択・確認することができます。今回は便利なのでコンビニでのQRコード納付することとして、なかほどの緑の部分にチェックをつけます。(クリックすればチェックが入ります)
これをしておくとあとでとても便利なので忘れずにやっておきましょう。
納付方法についてはこちらを参考にしてください。
最後の入力画面になります。ここで受贈者=財産を貰ったひと=申告するひと=納税をするひと、の情報を入力します。
氏名・住所・申告書提出先・提出日・職業・電話番号・マイナンバーなどを入力します。
入力がひととおり完了したら次へ。
ここまで進んだら申告書の印刷が可能です。印刷される書類と、他に提出が必要な書類があればここに表示されます。
画面を下にスクロールして右下の帳票表示・印刷を選択します。選択すると自動でダウンロードが開始されますので確認します。
ダウンロードしたファイルを開くと提出書類、控え書類などが表示されます。この中にさきほどQRコード納付を選択しておくと納付用のQRコード納付用の用紙も表示されます。納付書を準備しなくてもよいのでラクですね。
こちらは申告書
こちらがQRコード納付用資料(QRコードの部分は加工しています)ローソンかファミマで端末を使用してバーコードを印刷し、現金で30万円まで納付が可能です。
印刷が完了したら次へを選択して進みます。
最後に入力データの保存をする場合には選択することもできますし、申告書の提出について表示があります。
贈与税の確定申告書の作成と印刷、納税について一番簡単なパターンで確認できました。
贈与税申告書の注意点
贈与税の申告書は受贈者側=財産をもらった側で申告をします。申告先はもらった人の居住地を管轄する税務署です。
所得税の確定申告書についてが事業所得の方で青色申告特別控除額が電子申告をするか否かで金額が異なります。(紙提出の場合は55万円、電子申告又は電子帳簿保存の場合は65万円)
贈与税の申告については電子申告と紙での申告書の提出に控除額等の違いはありません。所得税の申告書よりも提出方法の制限を受けませんので都合の良い方法で提出しましょう。
申告書の提出方法についてはこちらをご参照ください。
申告期限は贈与税の申告も延長されており4月15日となっていますのでご注意ください。
申告書を出すタイミングと納税をするタイミングは申告期限までであればズレていても問題ありません。
その他贈与税についての注意点はこちらの記事を参考にしてみてください。
まとめ
贈与税の申告はシンプルな内容(ひとりから現預金を受領ぐらい)でしたらご自分で申告書を作成することができます。
ひとつずつ丁寧に指示がありますのでよく目を通して確認しながら進めていきましょう。