こんにちは、京都の税理士ジンノです。
私は事務所を開設するにあたり「ひとり」でやっていこうと決めて開設をしました。
人を雇わず、勤めるでもなく「ひとり」でお客様の対応をすべて行います。
認知度は決して高くはない「ひとり税理士」ですが、私が「ひとり」を選んだ理由をお伝えします。
税理士業界をめぐる現状
税理士と聞くと多くの方は士業・先生業というイメージがあるでしょう。
税理士のオーソドックスな形態として、所長税理士がいて家族を含む数人の従業員がいる、というスモールな組織が多いです。
このような税理士事務所の場合、中小企業の顧問先には定期的に税理士が出向かず、いわゆる訪問担当者とよばれる担当者が出向き、業務にあたります。
月次資料をお預かりし、試算表=月次決算書を持って行く、という流れです。
個人ブログのほうの記事にも書きましたが、このいわゆる担当者は無資格であることが大半です。
私が以前に勤めていた税理士事務所でも同じことが行われていましたし、私自身も同じく無資格の担当者でした。
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私自身は税理士業界の前はまったく別の業界で仕事をしていましたので、当初税理士業界に身を置いたときに、税理士はお客様のところにあまり行かない、経営者と話をするのは担当者、ということに違和感を持っていました。
いざ、自分自身が担当者となってお客様の対応するにあたっても、ほんとうにこれが正解なのか?
お客様は「税理士」にいろいろと相談することを望んでいるんじゃないか、そう思っていましたし、今でもそう思っています。
「ひとり」を選んだ理由:お客様に対して誠実でありたい
お客様の相談やお困りごとのお役に立てる、それが税理士が求められる理由でありたいです。
お客様のお役に立つためには税理士本人が直接担当してこそ、自分の考えや思いが伝わりやすいです。
ですので、私が直接お客様に対応するために「ひとり」を選んでいますし、誠実にお客様と向き合います。ひとを雇うことも考えましたが、そうすると自分自身が対応しなくなるのではないか、という危惧を持っています。
また、フリーランスや個人事業主の方には、必ずしも税理士との顧問契約というのは必要でないと私は考えています。
そのような方にも税理士に相談したいというニーズはありますし、後腐れなく聞きたいことをスポット相談で対応が可能です。スポット相談も税理士である私本人がもちろん担当します。
税理士はことさらお客様に会わない、会いたがらないと思われるかもしれませんが、私自身はお客様の時間を有効に使っていただきたいという思いと、お客様のお仕事をよく見聞きすることが誠実に対応するためには大切だという思いから、お客様に会いに行く、会いに来てくれる税理士として活動しています。
お客様から丁寧にお話を伺い、また試算表や経営に関する指標、財務内容については視覚的にとらえやすいグラフなどを用いて専門用語を可能な限り使わずお話させていただきます。
まとめ
お客様との対応を従業員や担当者にまかせてしまうと、お客様が何を望んでいるのか、求めているのか、税理士には伝わっていないことがほとんどです。
中には情報の行き違いもあるでしょうし、何よりも税理士が顧問先を直接担当しないことはお客様に対して不義理にもなりえると私は考えています。
「ひとり税理士」は稀有な存在ですが、お客様にさらに一歩寄り添える存在です。