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フリーランスがインボイス登録をしなかったらどういう影響があるか

フリーランスがインボイス登録をしなかったらどういう影響があるか

インボイス登録をするかしないか、悩んでいるフリーランスの方も多いと思います。営む事業の種類、売上や仕入の見込み、取引の相手(BtoB BtoC)、取引先との関係などを総合的に見たうえでのそれぞれの個別の判断になります。

もし登録をしなかったらどうなるか、2024年から登録したら、というのを少し見てみましょう。あくまで可能性ですがものすごく低いという訳ではなさそうです。

目次

気が付いたら仕事が減ってた

気が付いたら仕事が減ってたというのはどういうことか。

インボイス登録をしているAさんと登録していないBさんがいて、同じ種類の同じクオリティの仕事をしている場合。

この場合、仕事の発注者からみると次にお願いしたいのはどちらか。

仕事の中身にもよりますが中小企業の税務顧問、支援をしている立場で社長さんとお話をしているとインボイス登録してくれているほうが望ましいと考える会社は多い印象です。

インボイス登録をしていない相手と取引をすると会計処理、税務処理が煩雑になることが予想されているので、事務的な面からAさんを選ぶ可能性はあります。

事務的なことでいうとインボイス登録番号があるものとないもので入力等を区別していく必要があるので、なるべくならその手間を減らしたいと考えるのは自然なことです。

いますぐ仕事がなくなるというわけではないでしょう。

次の依頼のタイミングで選ばれなくなる可能性があり、複数社と取引していてもインボイス登録している競合関係にある人が選ばれていくことも想定しておく必要があります。

インボイス登録がないだけで取引価格を一方的に下げたり、取引を停止することは下請法や独占禁止法などの観点から禁止されています。

それでも、取引先からの依頼がなければ理由はわからないものです。

価格の交渉を取引先が好ましく思っていない可能性もあります。

2023年は個人事業主であれば影響の度合いは3カ月ですが、2024年、2025年と時間が経過したときに気が付いたら仕事が減っていた、ということも無きにしも非ず。

取引先との関係への影響

私が提供しているサービスは他にない独自のもので強みがある、インボイス登録の有無ぐらいでは取引関係の見直しは入らない!と自信をもって言えるのであれば登録しなくてもよいでしょう。

取引先との関係もいろんな仕事があり取引相手がいますので様々あると思います。

パワーバランスとして、取引先のほうが強い、対等、フリーランスである自分のほうが強い、など。

インボイス登録をするかしないかで、登録しないを選んだ場合にはこの取引先との関係も少し変わる可能性があります。

取引先が消費税の計算上、簡易課税制度で計算(課税売上が5000万円に届かない場合の簡易な計算方法)を採用している場合には、取引先から見て取引相手がインボイス登録の有無は関係なく消費税の計算ができます。

よってインボイス登録について確認されない可能性もあるわけです。

自分の取引先からインボイス登録について話がでてこなければ簡易課税で計算している可能性は十分あります。

納税義務の2年縛り

もし2023年にインボイス登録をしないでおいて、でもやっぱり登録しておこうというア判断になり2024年からインボイス登録したとします。

登録のタイミングによっては2024年、2025年、2026年は消費税の納税義務が発生しますし、少なくとも2年間は消費税の申告が必要です。

というのも消費税の申告については制度上は少なくとも2年間は行うことになるため、このルールを2年縛りと呼んだりします。

途中で登録したくなったり途中でやめたくなったりしたときには納税義務が複雑になることが予想されていますので必ず専門家に相談しましょう。

まとめ

インボイス登録したらどうなるか、インボイス登録をしなかったらどうなるか、この辺りの判断は個別のものになりますので難しいですが最終的には決める必要があります。

判断材料を集めつつ、また専門家にも相談してみて考えていく時期に来ています。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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