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漫画家・同人作家向け freee・MF・弥生会計での確定申告

漫画家・同人作家向け freee・MF・弥生会計での確定申告

漫画家・同人作家の方向けに会計ソフトの比較、どの会計ソフトをつかうとどう確定申告できるのか、という部分をお伝えしておきます。

目次

平均課税の適用を見越した場合

漫画家・同人作家・同人ゲームクリエイターのかたで変動所得がある場合(原稿料や著作権の使用料)には平均課税の適用を検討しておきたいところです。

所得税計算上の特例ですが適用できた場合には税金計算への影響が大きくなるケースが多いです。

そのため、平均課税を適用した申告書の作成が可能かどうかは漫画家・同人作家の方にとって会計ソフト選びのポイントと言えます。

freee、MF(マネーフォワード)、弥生会計の3つのうち平均課税へのシステム的な対応ができるのはfreeeだけです。

MFと弥生会計の場合には自分で帳票を作成して適用金額等を計算する必要があり、結局のところは国税庁の確定申告書等作成コーナーを使って申告をしたほうが便利です。

平均課税の適用を見越している、適用できそうだという場合にはfreeeが使いやすいと言えるでしょう。(自動計算には対応していませんがそれでも帳票があるというのは便利です)

ほかの二つの会計ソフトを使う場合には平均課税の適用漏れに十分注意して、会計帳簿だけ会計ソフトで、申告対応は国税庁の確定申告書等作成コーナーでというのもありです。

もし時間的に余裕があるならfreeeで平均課税を適用した内容の申告を、確定申告書等作成コーナーでやり直してみるのもおすすめです。

確定申告書等作成コーナーだと比較的入力のユーザーインターフェースなどもわかりやすく設計されており、一般の方、ご自身で申告をする方にも使いやすいです。

確定申告書等作成コーナーでの作成は計算そのものは間違いがないと言えるでしょうから、会計ソフト側で作成した確定申告書と確定申告書等作成コーナーで作成した確定申告書に相違がある場合にはどこか入力等が間違えているはずです。

帳簿付けの相性

平均課税ができるかどうかと帳簿付けがしやすいかどうか相性が良いかは別の問題ですので分けて考えたほうがよいです。

というのもfreeeは平均課税の帳票作成はできますが、帳簿付けという点では合わない人もいます。

それはほかの会計ソフトでも同じではあるのですが、いままでオーソドックスな会計ソフトを使ってきたかたにとってはfreeeの入力画面や入力等の考え方などが合わないことが多いです。

弥生会計を使っていた方はマネーフォワードは比較的使いやすいとおっしゃるケースが多い印象があります。

また弥生会計と言っても弥生のオンラインはかなり仕様がよくないというか、使い勝手がよくないので可能であれば避けたほうが無難です。

データ連携などをメインにする、Excelで入力したものを取り込むなどクラウド会計ソフトが得意とする部分に対応ができるのであれば、freeeの選択肢もよいです。

ご自身がどのように入力や帳簿付け、帳簿データを整えていけるかで使いやすさの感じ方は変わってきます。

出来上がるものは同じとしてもプロセスが全く違いますので一度触ってみたり、お試しで使ってみたりしてご自身が帳簿付けをするのにストレスが少ない会計ソフトを探してみてください。

まとめ

平均課税を適用して申告をする漫画家・同人作家の方は確定申告書等作成コーナーをうまく使ったほうがより適切な内容になるはずです。

会計ソフトでカバーしきれていない部分を上手にフォローしておくのが大事です。また、帳簿付けもそれぞれで特色がありますので試してみて自分に合う方法を選びましょう。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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