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漫画家・同人作家のかたの「申告だけ」を受けていない理由

漫画家・同人作家のかたの申告だけを受けていない理由

漫画家・同人作家のかたからときどき申告書だけ作ってほしい、帳簿付けは自分でできるので、というお問い合わせをいただくことがあります。

申告だけを受けていない理由をお伝えします。

目次

適切な帳簿で適切な申告

まず前提として申告だけがきちんとできていても帳簿の段階で間違いがある場合は申告内容そのものが間違った内容になる、ということです。

カレーを作るのに材料が間違っていたらカレーになりません。カレールーやスパイスがなければシチューやポトフになってしまうということです。

つまり、適切な帳簿あってこその適切な申告、ということです。

そのため、帳簿ができているといわれても基本的にこちらで一度目を通す必要があり、場合によっては修正をすることになります。

この修正内容が軽微であれば問題ないのですが多くが大幅に修正することになり、結局のところイチから入力しなおし、帳簿作り直しのほうがはやいかも、という状況が発生します。

帳簿が自分でできている、というこの「できている状態」についてのギャップが意外と大きいのです。

これは仕事として帳簿付けや申告をしている税理士側と依頼人との間にある認識の溝ともいえるでしょう。

そのため、帳簿が必要な事業所得の場合には、申告だけというご依頼を私の事務所では受けていません。

私の事務所のスタンス

事務所として漫画家・同人作家の方向けに提供している顧問業のスタンスは、作品作りの時間を増やしてもらいたい、ということです。

これはご依頼いただいた方のメリットとも言えます。

そのため、申告だけというのは受けていないのと年に一回まとめて資料を預かってまとめて入力と申告までということも提供していません。

ありがたいことに漫画家・同人作家のかたからのご依頼が増えており、確定申告時期だけにまとめて作業するのが時間的・物理的に難しい状況になっています。

また、年に一度の資料預りでは決算対策や納税資金の事前の打ち合わせ、普段の質問や対応も十分にできません。

顧問契約の場合、対面やオンラインでの打ち合わせ回数については一定程度に抑えさせてもらっていますが、テキストでのご相談は無制限です。

また、毎月資料を共有してもらうことでお客様にもまとめて資料を準備する手間を減らしてもらっています。

お客様のご協力あってこそではあるのですが、毎月の資料共有はおおむね皆さんにやってもらっていますのでそのご協力を惜しまないかたからのご依頼のみ受け付けています。

ですので、漫画家・同人作家のお客様で顧問契約の方ですと早い方で2月初めには申告準備が整っていてあとは確認していただき提出するのみ、というかたもいらっしゃいます。

まとめ

ご自身が求めることを提供している税理士を見つけてもらうのがよいですし、そうじゃないところに依頼するのはやはりミスマッチの原因ですので意識しておいてもらうとよいです。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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