同人作家の方は確定申告が終わったら、1年間の収支の見込みをざっくりとでもいいのでスケジューリングしてみましょう。というのも、同人作家の方の場合、編集者がつかず自分でスケジュールを決めて作品を作っていく必要があります。
ゲームでも同人誌でも同じですが自分でスケジュール管理をするため、収支の見込みをある程度立てておいた方が安心だからです。
支出の見積もり
特に同時活動でやっている方の場合は、スケジューリングが苦手だと思いますので、どれぐらいの売り上げが必要かということも含めて確認しておくと良いでしょう。
まずは収入よりも支出の方が確認しやすいと思いますので、そこから手をつけてみます。生活費として必要な金額をざっくりと見積もりしてみましょう。
実家に住んでいる場合には家に入れる金額があれば、とりあえずその金額があればオッケーでしょうし、後はお小遣い+生活費ですね。その辺を概算で計算してみましょう。
後は経費関係ですが、アシスタントがいない場合には、漫同人作家の方でいうと売り上げの2割もあれば充分かなぁというイメージです。
ほとんどのケースだと売り上げが高くなればなるほど、経費は割合としては小さくなっていきます。何かを仕入れて売っているビジネスではないので、余計に経費の割合が小さくなるというイメージです。
資料や素材といってもそれほどの金額がかかるわけでもないでしょうし、パソコンやペンタブレットを毎年買い換えているということもあまり聞きませんので、そういう意味では経費が少ないと言えます。
ですので今年の確定申告書を提出している場合には、申告書の中身を見てざっくりと年間でいくらぐらいかかるのか月にいくらぐらいかかるのかを見積もりしておくと安心です。
税金や社会保険料も今の時点である程度の見積もりができるはずですのでざっくりと把握しておきましょう。
これで今年いくらぐらいの収入が必要かの目安が分かります。
その見積もりが立てれればとりあえずは生活できるということですので、ここから収入を見ていきます。
収入の見積もり
筆が早い遅い等あると思いますが、ざっくりと年間に何本出せそうかということを見積もりしておくと良いでしょう。
これまでの同人活動で、ある程度ストックがある場合にはシリーズものを出すと1冊目2冊目も一緒に売れてくれるということがあるようです。
全く新しいものを1本なのか2本なのか、シリーズ物と合わせて何本書けそうかという見積もりをある程度出しておくと良いです。
そのうえで売り上げの単価であったり、見込みをある程度ざっくり探っておくと確定申告の時にあわてなくて済みます。
傾向としては同人関係の方でいうと、夏と冬に1本ずつ出して合間がどうするかということになるようです。
これはコミックマーケットなどの名残があるようで、夏と冬に1階ずつ作品を作るペースをつかめている方が多いという印象です。
間に短いものであったりとかカラーだったり、白黒だったりいろんなバリエーションが作れると思いますので、もし売り上げが足りないなぁということであれば改めてその作品を出すペースであったり、作品のあるバリエーションを探ってみるというのが良いかなと。
誰もコントロールしてくれないからこそ、自分で売り上げの管理、収支の内訳を確認しておく必要があります。
私の場合はお客様にどんなペースで作品を出せ、そうかということ聞ける時は確認して、壁打ちのような形で私と話をすることで整理をしてもらうということもご希望があれば時々おこなっています。
商業誌で連載をしている場合には、この辺の頃は編集の方がしてくださるので、あまり問題ないのですが、同人の方は特に気にかけてくれる方がいらっしゃらないのでサボろうと思えばされます。
ただ今後も事業を続けていこうと思うと、ある程度ペースを掴んで作品を出してもらった方が良いと考えますので、その辺もうまくコントロールできる部分はしていきたいところです。
まとめ
収入がある程度あって、あまり資産に困っていない希望の資産が形成出来た場合は、のんびりしたいと考えていることも多いと思いますので、そのバランスも確定申告が終わったら直しておきたいところです。
去年の収支から使っても大丈夫そうな金額は計算できますので、どれぐらい残っているかそこから今年の税金の分を支払った残りの金額を今年使えると考えることもできるでしょう。その辺もし気になるようにしたら、税理士目指してる場合は聞いてみましょう。