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申告書作成は数字の連動を意識しておく

申告書作成は数字の連動を意識しておく

法人でも個人でも決算書を作って申告書、という流れは同じです。会計的な知識がない方は申告書をみてもよくわからない、となることが多いですがそれは、数字の連動を把握してないからとも言えます。

どこからどの数字が来ているのか、これを把握することで理解度が深まります。

目次

確定申告書の第一表の持つ意味

所得税の確定申告書の一枚目は第一表と呼ばれる帳票です。この第一表はいろんなところから数字が連動してきて税額計算の集計の意味合いがあります。

ほかの申告書も同じように、第一表があって、その後ろに別表と呼ばれるものが付いており、さらに決算書や明細書が付いています。

それぞれで税額の計算をするわけではなく最終的に合計する必要があるため、集計表としての役割を第一表に持たせている、と考えるとわかりやすいですね。

例えば所得税の確定申告書の第一表の事業所得の欄はどこから数字がきているかというと決算書であり所得の内訳書、第二表です。

また源泉所得税の金額は所得の内訳書、第二表ですし、給与所得の場合は給与の源泉徴収票の情報を入力することで記載がされます。

必要な情報を第一表にいきなり記載することももちろんできますが、後ろ側についている第一表以外の帳票に入力、記載することで連動するように申告書作成ソフトができているというのもある意味合理的です。

各項目について第二表や明細その他の別表に記載したものを集計する流れを頭の片隅においておくと申告書を作り始めた時に、あぁここからここに数字が連動するのか、というのがよくわかります。

確定申告書等作成コーナーも同じ

所得税の確定申告書の第二表はこのようになっています。

それぞれどこに連動するかを見ていくと第一表と紐づけになっているのですが、手書きでそれをするとかなり大変です。

書き間違えもあるでしょうし計算間違いも発生しやすいです。

そのため、自分で確定申告をする場合には確定申告書等作成コーナーの利用をお勧めしています。

それぞれの所得控除の内容について必要事項を入力すると自動的に判定して連動してくれますのでとても便利ですし手書きよりも間違いは減るでしょう。

可能であれば一度確定申告の手引きに目を通しておくのもよいです。

確定申告時期の税務相談では相談者のかたがよく手元において確定申告書の下書きをしてこられているのを見かけます。

金額の計算方法や所得控除関係の要件なども記載がありますので、わかりやすく整理されています。

確定申告の手引き

申告書を出す前にチェックを

申告書を提出する前に申告書の中身で数字がどう連動しているかをチェックしておくと理解が深まります。

第一表と第二表、ほかに決算書や収支内訳書、所得の内訳書、各種控除の項目には数字が入っているはずです。

その金額が第一表にどのように反映されているか、また自分の手元にある控除証明書や医療費明細書との違いがないか、そういう部分をチェックします。

出来れば申告書を作成して一日置いて目や頭を一回申告書から離しておくと効果的です。

作成してすぐにチェックをすると先ほどまで触っていたわけですから金額を覚えています。

その状態よりも一度リセットしてフレッシュな状態で一歩引いた形でチェックをすると間違いに気が付くことがよくあります。

ご自身の申告書も提出する前にチェックしておきましょう。

まとめ

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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