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フリーランス向け 消費税申告を意識した帳簿付けの準備・チェック

フリーランス向け 消費税申告を意識した帳簿付けの準備

今年からインボイス制度が始まるにあたって消費税の申告が必要になる方も多いと考えられます。

フリーランスのかた向けに消費税申告を意識した帳簿付けの準部、チェック事項についてお伝えします。

目次

帳簿付けの前にまずやること

普段から帳簿付けをしている場合でも消費税の処理については不慣れな方も多いです。

今年から消費税の課税事業者になる、またはインボイス登録をして課税事業者に10月からなるという場合はなおさらでしょう。

まずは消費税についての現状の整理をしておきましょう。

2年前(2021年)の売上が1000万円を超えている場合には2023年はそもそも課税事業者です。

これは去年末の段階(2023年が始まる前)でも分かっていたことですが改めての確認です。

消費税の計算方法として簡易課税方式を選択しているかどうかも確認が必要です。インボイス制度、登録に関わらずそもそも2023年が消費税の課税事業者だ、という場合には去年末までに簡易課税方式で計算しますという届け出を出しておく必要があります。

出してない、忘れていた、という場合には2023年は原則方式で計算をします。

チャートの第一段階としては

そもそも課税事業者かどうか

YES→消費税の計算方法の確認(原則か簡易か)

NO→インボイス登録をしているかどうか

何もしなければもともと2023年は免税事業者だったけれど、インボイス登録をして課税事業者になるというケースは一定数あります。

この場合には10月~12月については課税事業者、ということになります。そして2割特例計算を使うかどうかにかかわらず、簡易課税制度を選択するかどうかを2023年末までに決めて届け出をすることができます。

2割特例計算はいったん横に置いておいてください。ややこしくなりますので。

2割特例を使って申告をするかどうかは申告書作成時に決めることができますので、その時に考えます。

まずは消費税について課税事業者になっているかどうか、簡易課税制度を選択しているかどうかの確認が必要です。

そのうえで会計ソフトの設定をします。

そもそも課税事業者&簡易課税制度選択の場合には会計ソフト上でもそのように設定しておく必要があり、会計ソフトの設定で消費税区分等を選びます。

税込みや税抜きの処理もここで選ぶことができますが簡易課税を選択している場合には税込みでも問題はありません。

業種区分として第1種から第6種までを選んでおくようにしましょう。

フリーランスのかたですと複数の事業区分を営んでいるケースは少ないと思いますので、ご自身の営むメインの事業区分を選んでおくのがよいでしょう。

複数の事業を選んでいる場合にはメインがどれかというのが問題になりますがここでは割愛します。

インボイス登録をして10月から課税事業者だ、という場合の設定は会計ソフト会社各社で取り扱いが異なるようです。

まだその設定をできない会計ソフトのほうが多い状態ですので様子を見つつ会計ソフト側の対応アップデートを待ちましょう。

帳簿付けの時に消費税区分の確認

消費税の課税事業者に初めてなった、という場合には帳簿付けが少し変わります。

具体的には消費税区分をすべてについて確認をする必要が出てきます。

例えば売上についても10%区分のものなのか、8%(軽減)区分のものなのかがあるでしょうし、非課税の収入もあり得ます。(支援金など)

それらの消費税区分を確認することと、簡易課税であれば業種区分の設定も必要です。

いままで免税事業者であれば売上110,000円でよかったものが、売上110,000円(消費税10%、第5種)のような区分が必要になります。

マネーフォワードやfreee、弥生会計でも消費税区分集計というものが帳票としてあります。

これで何を確認するかというと消費税区分でおかしなもの間違っているものがないかの確認です。

自動連係していたり登録処理をしていると意外と8%で登録してしまっていることもありますし、間違っている可能性があると思って月次のチェックのときに見てみましょう。

原則方式で消費税の計算をする場合には売上のみならず仕入・経費関係についても消費税区分が必要になってきます。

まとめ

免税事業者から課税事業者になると消費税に関する事務作業が格段に増えますので、帳簿付けの頻度もそうですがチェックについても頻度を上げておくことをおすすめします。

また税理士に一度スポット相談でもよいのでどういう帳簿付けがよいのか、正しい内容になっているかはサラっとでも見てもらっておくのも良いです。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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