自分自身もフリーランス、個人事業主として税理士をしていますが、フリーランスのかたとお話しする機会があると価格交渉、営業の話になることが多いです。
工数や作業量などにもよりますし仕事の責任の重さなど考慮したい点はそれぞれの仕事によって違うでしょう。
それと価格交渉はまた別もので、価格交渉が苦手だということなら取るべき手段があります。
価格交渉は付きもの、という先入観から離れる
例えばwebデザイナーのかたで考えてみましょう。
webデザインといってもいろいろなサイトの作りがありますし、そもそも何のためにwebサイトを作りたいかなども大事です。
コンセプトを作っていくということからはじまるでしょう。
色んな仕事の仕方があり、値付けがあります。
勤めているときには言われたとおりに仕事をすることになりますが、独立するとそこから離れられることも大きく影響します。
仕事の仕方を自分で自由に決められるわけです。
自由な分、自分で営業して価格交渉をする必要がある、と思うかもしれません。わたしも独立前はそう思っていました。
でも価格交渉をしないで購入するものも自分にはあります。
コンビニや電車代を価格交渉している人はいないですよね。取り扱うものが違うというのもありますが、価格交渉しないものやサービスがあるということに気が付くのは大事です。
モノを買う、サービスの提供を受ける前に価格交渉をするものもあればないものもある。
そして価格交渉がないものには基本的に値段が決まっていてそれが明示されていることがとても多いです。
価格が決まっていないから交渉されるともいえるでしょう。
なので自分のサービス提供は価格交渉がつきものだ、という先入観からいったん離れてみるのがよいです。
そのうえで何をすべきか、価格交渉をしたくないな、ということなら明示してメニューに出しておくことをオススメしています。
価格を明示してメニューに出しておく 難しいなら参考例でもOK
価格を決めてメニューに出しにくいものももちろんあるでしょう。
見積もりを基本的に取る、というお仕事があることも十分承知しています。でも、実際にそうであっても価格の参考は出せるはずです。
この価格が分からないものを依頼する、購入することに人は躊躇するものです。
回転ずしにいくのはお皿でお寿司の値段がきまっていて分かりやすいというのも選ばれる理由なんじゃないかなと。
時価のお寿司が出てくるところは金銭的な理由もあると思いますが、お店に入りづらいという点も私は影響していると考えています。
なのでwebサイトでも、例えばこういう感じならコンセプトからwebデザインまでは一ページいくら。
さらにこういうものは価格に含まれていませんということも出しておきましょう。
webデザインであれば自分でコーディングしないのであればコーディングつまりプログラミングの部分は別ですとか。
その価格で何が含まれているのか含まれていないのか、依頼しないとわからない状態というのは申し込む際のハードルになり得ます。
問い合わせが多くても売上にはならない
独立して5年目に突入していますが、独立前の自分にいえるのは問い合わせは売上にはならないんだよ、ということ。
問い合わせが20件きてもそれが成約しなければ売上は計上できません。時間だけが過ぎていきます。
問い合わせがあっても申し込みがなければ意味がないと私は考えているので、問い合わせが少なくても気になりません。
お申し込みがあるほうがずっと嬉しいです。
問い合わせが来て見積もりをするのがいいんだ、という方もいらっしゃると思いますのでそういう方はそうすればいいです。
私は問い合わせがきて見積もりを出して結果的にご依頼をいただけなければその時間が結構もったいないなと感じるので、自分が何か申し込むときも問い合わせはしません。
問い合わせしないので自分がモノを選ぶ、購入するときには価格と仕事の範囲が決まって明示されているものを自然と選んでいます。
まとめ
価格交渉が苦手だな、と感じる方は一度問い合わせをなくす方向で考えてみましょう。
価格が明示されている、参考例があるだけでもずいぶん違います。自分がこういうことを頼んだらどれくらいかかるんだな、というのが分かりやすいのはある意味ご依頼のハードルを下げているといえます。