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決めると事業の好不調の目安になる指標

決めると事業の好不調の目安になる指標

事業を始めたてのかたでも試算表や月次決算の資料を眺める機会はもっておきたいところです。出来ればタイムリーな方がいいですが、そうじゃなくても一度は見てみましょう。

決めておくと事業の好不調の目安になる指標を3つご紹介します。

目次

現預金の残高

お金の話ばっかり、と言われるかもしれませんが現実問題としてお金がないと事業をうまく続けることができません。

借入が多くても現預金の残高があれば問題ないです。現預金が少ない会社が資金繰りに窮して後手後手になってしまい、状況が悪くなっていきます。

なのでまずは現預金の残高を確認してみましょう。

目安としては平均月商の3倍の売上がまずは目標にするとわかりやすいです。

この金額が手元にあれば何かトラブルなどがあっても持ちこたえて次の手を打つ時間を稼げます。

平均月商は年間売り上げを12で割った金額でよいです。3,600万円の年間売り上げなら12で割って3掛けると900万円です。

これぐらいなら暗算でもなんとかできそうです。ざっくりとでいいです、一円単位までじゃなくていいので、会社の規模にもよりますが千円単位、百万円単位での計算で十分です。

もし現預金目安まで届いていないということで利益が出ていて事業としてはうまく回っているということであれば運転資金としての借入を検討してみましょう。

無借金経営もできればそれに越したことはないですが、現預金が平均月商6倍になってからでもよいかなと私は考えていてお客様にもお伝えしています。

お客様の事業の内容や固定費の金額にもよりますので柔軟に考えていけばいいですが、平均月商3倍ぐらいないと毎月少し不安が残るでしょう。

いきなり現預金がドカンと増えるみたいなことは少ないと思いますので、利益が出ているならば無駄遣いをせず税金を納めて会社におカネが残るような施策を考えたいところですね。

現預金は事業が好調であれば基本的には自然とゆっくり増えていくものです。手元に試算表があればまずは現預金の残高を確認してみましょう。

粗利率

売上から売上原価を差し引いた売上総利益でこれを粗利益と呼ぶことがあります。粗利益でも売上総利益でもどっちで呼んでもよいです。

この粗利益が売上に占める割合のことを粗利率といいます。

この粗利率は営む業種によってさまざまありますが、マイナスだとまずいです。粗利益は売上から原価を引いて、一番最初に出てくる利益の種類です。

このあと販売費、一般管理費という項目でさらに経費を差し引いていきますので、この粗利益がマイナスだと事業の状態としてはよくないです。

ときおり棚卸しをしていないことによるマイナスを見かけたりしますが棚卸はできれば毎月やっておきましょう。

粗利率は業種によってかなり違いますし同じ業種でも取り扱う内容によっても変わります。

自社の営む事業における目安を考えてみましょう。30%なら30%でよいですのでそこをまず線引きにしてみたり、ということでもOKです。

もしもう一歩進められるならこの後でお伝えする営業利益率から逆算してみるのもひとつ目安の計算方法としてあります。

営業利益率

営業利益は売上からスタートして売上原価(仕入等)、販売費及び一般管理費を差し引いたあとの利益です。

営業利益率がマイナスだとやはり事業の状態としてはよくありません。

本業のもうけとも言われたりしますのでここも目安があるとよいです。

事業規模や業種にもよりますが営業利益率は5%あれば多くの業種において充分に利益が出せていると言えるでしょう。

3%から5%で推移していれば利益としては残っていることが多いと思われますので複数年事業を営んでいれば並べてみてみるのもよいです。

まとめ

指標を確認することははじめの一歩であり次が大事です。改善するために何をするべきなのか、そこを考えると指標をチェックした意味がより効果を発揮します。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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