確定申告を自分で行う、という場合には電子申告をするか紙で申告をするか選びます。
申告書を出すという目的を達成するだけならどちらでも良いのですがフリーランスで事業所得がある、という場合には電子申告がおすすめです。
電子申告するために必要な準備についてお伝えします。
電子申告に必要な下ごしらえ
電子申告のハードルが高いと感じている方はやはり一定数いらっしゃるかもしれませんが、確定申告、特にフリーランスのかたはパソコンで会計ソフトを使っているかと思います。
その場合には電子申告のハードルが下がるのでトライしてみる価値はあります。
必要なモノ3つ
電子申告に必要なモノとして3つお伝えするとすると、パソコン、マイナンバーカード、カードリーダーを私はオススメしています。
カードリーダーがなくても申告できることがありますが、スマートフォン、アプリ、マイナンバーカードの設定や相性もあって意外とてこずることが多いです。
そこに時間を使うのであればマイナンバーカードをお持ちであればカードリーダーがあればそちらの方がラクですし安定しています。
なので私はフリーランスのかたにはスマートフォンでの申告よりもカードリーダー方式での申告をオススメしています。
カードリーダーもマイナンバーカード対応のもので1,000円から1,500円ぐらいのもので充分です。
パソコンは会計ソフトがあれば既にお持ちでしょう。
会計ソフトから直接申告できるソフトウェア(freee、やよい会計)と直接申告できず確定申告書等作成コーナーを使うソフトウェア(マネーフォワード)の2つがあります。
直接申告できるものはそれでやればよいですし、出来ない場合は年明けに確定申告書等作成コーナーが国税庁のHPにオープンしますのでそれを使って申告をしましょう。
会計ソフトから直接申告できる場合でも、確定申告書の電子申告対応アップデートまで時間がかかるケースがあります。
2月に入ってからアップデートすることもありますので、早めに済ませたい場合は確定申告書等作成コーナーが一番早くリリースされますのでオススメです。
その場合には会計ソフトで決算書までを作成して、それを確定申告書等作成コーナーで入力などをしていきます。
必要な手続き
電子申告をする場合には事前の手続き、下ごしらえが必要です。
利用者識別番号の取得
電子申告をする場合には利用者識別番号というIDが必要になります。16桁の数字です。
この番号の取得方法がいくつかありますが、マイナンバーカードをお持ちであればWebからマイナンバーカードを使ってアカウント登録をするのがよいです。
この時点でマイナンバーカードで登録しておくとあとで利用者識別番号とマイナンバーカードの紐づけをしなくて済みます。
マイナポータルアプリの設定
最終的に電子申告をする場合にはマイナンバーカードで電子署名を申告情報に付与して申告をします。
自分の申告書であることをサインする、というイメージです。
パソコン側の設定で電子申告をする際に事前準備してくださいというのが出てきますのでコチラから設定をします。
もしうまく行かない、という場合にはブラウザの再起動やパソコンの再起動をするとうまく行くことが多いので試してみてください。
電子申告がおすすめの理由
電子申告がおすすめの理由としては大きく3つです。どこに価値を感じるかはそれぞれですがメリットは大きいと考えています。
一定要件(貸借対照表を備えているなど)を満たせば青色申告特別控除が65万円になることは金額面での大きなメリットです。
仮に紙での申告で55万円の青色申告特別控除だとした場合には電子申告で10万円控除額が増やせます。
支出はないけど控除できる、というのは効果が大きいです。仮に所得税率10%、住民税率10%だとすると10万円の控除額増で2万円の税額減です。
もうひとつは税務署に行かなくても済む、ということ。
確定申告の時期は寒いですし税務署や確定申告会場もかなり混雑しています。時間も読みにくいでしょうし一日仕事でしょう。
感染対策も考えると自宅でネットがつながっていればトライできるわけですし時間も関係ないです(確定申告時期は24時間受付)ので、行かなくて済むというのはメリットです。
最後に紙に印刷しなくて済む、ということも触れておきます。
今はネットでいろんなことができてペーパーレスが言われることが多いですし取り組んでいる方も多いでしょう。
家にプリンターがないけど紙で申告する場合にはコンビニなどで印刷を2部して提出用と控え用を作る必要があります。
まとめ
ご自身がどこにメリットを感じるかにもよりますが、フリーランスのかたには特に確定申告は電子申告がおすすめです。
パソコンで仕事をしているかたでしたら抵抗なく取り組めると思いますので準備してトライしてみましょう。