秋が深まってくると年末調整の時期が近付いてきたことを意味します。お手元にも生命保険料控除の証明書が届き始めていることでしょう。
年末調整シートが国税庁からリリースされていますので少し見てみましょう。
年末調整シート
年末調整シートで検索をすると国税庁のページから年末調整シートがダウンロードできます。
ダウンロードした後に開こうとするとエラーが入ってマクロが動かないことがありますので、プロパティからアクセス許可にチェックをいれましょう。
そうするとマクロもきちんと動くようになります。(Excelのセキュリティ向上に伴うものだそうです)
用意されているシートは
- 計算シート
- 入力のしかた①
- 扶養申告書
- 基配所申告書
- 保険申告書
- 住借申告書
- 源泉徴収簿
- 配偶者
となっていますが、これらを印刷して使うのはやめましょう。
ついつい印刷したくなりますが、印刷して使うと紙が出るということと、Excelに入力されている計算式やマクロが動かないので2重の意味で非効率です。
Excelシートのまま使いましょう。
使い方の想定
年末調整の用紙を役員や従業員に書いてもらうための書き方が書いてある、というわけではないです。
使い方の想定としては年末調整業務をする側、チェックする側が使うことが想定されています。
また入力のしかた①、入力のしかた②については用語の定義が書いてありますので、年末調整業務がはじめての総務経理や人事などの業務にあたるスタッフのかたにもお勧めです。
どの申告書からどういう風に数字を反映させるのかが、扶養申告書から右側のシートに記載されています。
この内容をベースに提出された年末調整に関する資料と源泉徴収簿から「計算シート」に入力をすると年末調整ができる、というわけです。
試しに入力してみたのがこちらです。
会計ソフトのシステムで年末調整をする税理士事務所は多いかと思いますが、中小企業で自前でやる場合にはこちらは便利そうです。
年末調整については今年からパンフレット一式ではなくリーフレットが配布されるとのことです。
まとめ
年末調整シートがリリースされたのでどういうものか見てみました。
チェックには使えそうなのと、用語の意義がまとまっているのは便利ですので復習がてら見て入力をしてみましょう。