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「やらないこと」を決めてみる

限りある資源を有意義に使う

事務所運営をはじめて3年半となりますが、「やるべきこと」はたくさんあります。

その「やるべきこと」のためのリソース(時間とお金)を確保するために必要なのは「やらないこと」を決めてみることだと考えています。

目次

「やらないこと」を決める

やらないことを決めるのはとても難しく感じます、定食系の飲食店を例にして考えてみましょう。

ランチ営業もやっていて夜営業もやっている場合にはアルコールを置くかどうかの選択肢が出てきます。

ひょっとしたらお酒のオーダーが入るかもしれないと思って、アルコール飲料を置いてみてもなかなかオーダーは入らない。

最初のうちだからオーダーが入らなくても仕方がないかなと思いつつ、いつしか時間が経過して半年たったけど在庫が残っている。

メニューやセットで押し出してもなかなかオーダーがないといったことはお酒に限らずあるでしょう。

お酒の場合は飲食店で提供されるもののなかでは賞味期限が長く、置いておけばいいじゃないか腐らないし、というアドバイスも耳にします。

本当にそうでしょうか。

当たり前ですがお酒もただじゃないです。仕入れているわけですのでお金がアルコール飲料になっています。

つまりもとをただせばお金なわけです。

もったいないなと思うかもしれませんが、これをサンクコスト効果と呼んだりします。

これまで投入したお金や時間、労力を惜しんでそれが今後の意思決定に影響を及ぼすことをいいます。

この場合だといつまでもオーダーが入らないアルコール飲料を置き続けることの損失、と言い換えることができます。

こういった場合でも判断はとても難しいのですが期限を決めて取り組むのがよいでしょう。

会計上は棚卸資産となりますが要は在庫ですので、在庫が多いということはその分お金が出て行っていることも意味します。

ある意味その状態が続くというのも「もったいない」わけです。

どちらがより「もったいないか」は考えて、アルコール飲料を置くことを「やらないこと」にするかどうか。

リソースには限りがある

リソースには限りがあります。

ここでいうリソースというのはお金であったり、時間も労力も含まれます。

在庫や棚卸しがある状態はいわばお金が止まっている状態で活用できていないわけです。

賞味期限という意味で言うと時間も限られています。上記の例で言うとその賞味期限までに販売できるかどうか。残された時間は有限。

労力もそれを行うかどうか、手間をかけるかどうか。自分がひとりで仕事をしていてもそうではなくても誰かがそれをするには手間がかかるわけです。

自分一人の場合であれば余計に労力に限りがあります。

ともすると無限にあるように感じてしまうものでも整理してみると限りがあります。

例えば私の事務所ですと自分一人で仕事をしている状況ですのでマンパワーという意味で労力に限りがあります。

また仕事をする時間にも限りがあって、当然お金にも限りがあります。

得意不得意な業務、好きな仕事、苦手な仕事いろいろありますが、やらないこととしては事務所のホームページに打ち出しています。

やらないことを明記しておくことで自分への注意喚起にもなりますし、アンマッチも防げます。

上記の例ですとアルコール飲料の販売をいつやめるのか、を決めるのはタイムリミットなどを設定して考えていくことが大事です。

まとめ

やらないことを決めることで自分がやるべきこともより浮き彫りになりますし、新たにやるべきことをやる時間やお金を作れます。

やりたいことがたくさんあるのはよいことではありますが結局中途半端になってしまうこともあるので、「やらないこと」を意識するようにしています。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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