オンラインで申告書を提出することが推奨されていてコロナ禍のいまも、e-taxで申告をしましょうといろんなところで見かけます。
そうはいっても苦手な方もいらっしゃるかと思いますので紙で申告書を出す際の手順を整理しておきましょう。
やむなく申告書を紙で出す場合
オンラインで申告書を出す際にはマイナンバーカードを使う方式かIDパスワードを使う方式のいずれかです。
マイナンバーカードを使う場合には対応しているスマートフォンを持っているか、カードリーダーという道具が必要です。
IDパスワードを使う場合には税務署において事前に手続をしてIDパスワードを発行してもらうことにより電子申告ができます。
電子申告の何が便利かというとパソコン上で完結できるというのがやはり便利ではあります。
また事業所得などの場合には電子申告により申告書を提出した場合には、青色申告特別控除の金額が55万円から65万円に増額できます。
かみ砕くと電子申告をすることで10万円控除額が増えるため税金計算上はお得ということです。支出してないのに経費が増えるのと同じ効果ですので。
ただご自身の申告書を出すだけであれば紙での申告も選択肢には入るでしょう。というのも前述のとおり電子申告をしようと思うと事前準備が必要だからです。
また電子申告をするにあたって税務署や電話相談をするというのも結構ハードルが高くなります。
申告書を作ることそのものではなくて電子申告ができない、という場合にはパソコンをみたりスマートフォンの画面を確認することが電話相談において困難だからです。
確定申告時期は税務署や相談会場も予約制とはいえ混雑しますので気になる方は郵送提出を検討しましょう。
紙で申告書を提出する場合には提出用と控え用の2部を準備します。
このあたりは確定申告書等作成コーナーで申告書を作成すると控えも一緒に作成されますので便利です。
郵送の場合は2部ともに送りますが郵送の方法としてはレターパックがオススメです。申告書は郵便に該当するためゆうパックなどで送ることができません。
レターパックの場合にはプラスと言って赤色のパッケージのものを使いましょう。これを使えば追跡できますので万が一の場合にも対応しやすくなります。
レターパックも控えの返信用に必要ですので2部用意します。返信用は宛先に自分の住所氏名を書いておくと親切です。
ちなみに申告書を郵送する場合には通信日付に置いて申告書を提出したとみなされますのでその点は注意です。
申告書の提出用、控え用、返信用のレターパックプラス(宛先に自分の氏名住所)をレターパックプラスに封入して税務署宛てに郵送します。レターパックの場合はシールをはがしてポストインできるのでそれも手軽でよいでしょう。
最近だとコンビニエンスストアでもレターパックプラスを取り扱っているケースがありますのでお近くに郵便局がない場合は窓口で聞いてみるのもひとつです。
納付書もついでに送ってもらおう
申告書を提出することについて解決したら納税がある場合の納付方法も確認しておきましょう。
何度かお伝えしていますが納付書がラクではあります。
納付書に必要事項を記載して金融機関の窓口にもっていけばいいだけですので。
ただその肝心の納付書が手元にないケースも多いでしょう。
この場合には納付書も一緒に送ってもらうことにすれば手間が減ります。税務署までわざわざ納付書を取りに行く手間は計り知れません。
都市部ならいざ知らず所轄の税務署が遠方だとそれだけで時間を要します。もういっそのこと申告書も持って行けばよかったとなりかねません。
申告書を郵送で提出する場合には返送の控えがありますのでメモでも結構ですし送付書があるならばそこに「この申告で使用できる納付書を3部ほど送ってほしい」旨を記載しておきましょう。
3部にする理由は書き損じなどがあると面倒だからです。
こうしておけば控えとともに納付書が送られてきますので納付期限までに納付すれば完了となります。
わざわざ納付書だけ送ってもらったりするのは手間ですのでご自身の申告を提出して納付するだけでしたら、紙でやり取りする場合はこの方法が一番手間が減ります。
まとめ
もしこの事務手続きを手間と感じるのであれば事前に準備して申告を電子申告にしたり、納税をキャッシュレスにしたりといった取り組みを検討しましょう。
面倒と感じたところから効率化がスタートします。