こんにちは、京都の税理士ジンノです。
フリーランスの方ですと必ずしも顧問契約が必要ではないと考えていて、お問い合わせがあった際にもスポット相談からどうでしょうかとご案内しています。
ただ、なかには顧問契約したほうがいいなと感じる方もいらっしゃいますので今日はそのお話を書きます。
こういう状況の人はスポット相談でいい
スポット相談はいわば単発ですので顧問契約とはかかわり方が違います。以下のような状況の方はスポット相談が向いていると考えています。
自分で遅れずに帳簿付けができている
これは帳簿付けがそもそもできているかどうかの問題ではあるのですが、帳簿付けがタイミングよく遅れずにできている場合はわからないことだけを聞くスポット相談がよいかと思います。
ここには自分でExcelで帳簿付けをしていて年に一回確定申告の時に申告書作成等までお願いする場合も含まれます。
「遅れずに」というのがポイントになりますが、帳簿付けがたまるとしても2か月ぐらいが限度のように考えています。
それ以上たまるようであれば帳簿付けに相当時間がかかりますし、帳簿付けに時間を割けていない可能性が高いです。
売上と利益がまだスモールな規模
起業して2~3年の間は思うよりも売上があがらないケースもフリーランスの場合にはよくあります。
まだまだスモールな規模の場合にはわからないことがまとまってきたらスポット相談がコスト的にもよいでしょう。
税務顧問を依頼する場合には何を依頼するかにもよりますがそれなりに費用が掛かります。
個人事業主であっても20万円から、というのが最低ラインぐらいじゃないかなと。
そう考えると売上として300万円を割ってくるような規模であれば顧問は負担感が強いでしょう。
正社員の本業があり副業をしている
正社員として勤務する本業があって、それとは別に副業をしている場合には多くの場合、事業所得ではなく雑所得での申告になるケースが多いです。
この場合にはそれほど税務申告の難易度が高いわけではないのでご自身でできる範囲かと考えます。
この場合にもスポット相談でわからないことだけ聞くスタイルのほうがよいでしょう。
顧問契約のほうがよさそうなひと
スポット相談のほうがよさそうなフリーランスの方もいれば税務顧問契約をしたほうがよさそうな方もいらっしゃいます。
とにかく帳簿付けが苦手
仕事はできるけど帳簿付けがとにかく苦手、という方も世の中にはいらっしゃいます。
例えばフリーランスの方で年が明けると確定申告が憂鬱で、入力や帳簿付けがうまく進まず申告がいつもぎりぎりになるかた。
本業の進捗やスケジュールに影響があるので年明けから確定申告ができあがるまでは仕事をいれられない、みたいなタイプの方は税務顧問で記帳代行から関わってもらうほうがいいでしょう。
苦手なことは人に頼む、自分がやると時間がかかることを依頼するというのは間違いでも何でもありません。
実際私のお客様でもこのようなタイプでご依頼をいただく方がいらっしゃいますがとても楽になったと喜んでいただいています。
規模を拡大させたい
規模がある程度になってくると自分一人でやるには限界がみえてきます。規模を拡大しようと思っているならなおさらです。
そういった場合には経理業務から依頼するケースもあり、特に事業をスケールさせたい場合には税務会計、人事労務、法務については自分でやるのではなく専門家に依頼することも場合によっては必要です。
法人にするかどうかは置いておいてご自身が事業を大きくさせたいのかどうかは少し考えてみましょう。
迷ったらスポット相談からでいい
税理士に依頼する、相談するにあたって何をしてほしいかは明確化しておいたほうがよいです。
スポット相談がいいのか顧問がいいのか迷ったらまずはスポット相談でいいでしょう。
その税理士の人となりや対応なども実際に体験できますし、合わなければ顧問にしなくてもいいわけです。
実際私の事務所にご依頼をいただくケースとしてフリーランスの方ですとまずはスポット相談からが多いです。
年に何回かスポット相談を継続するパターンと、年一回のスポット相談から法人成りの相談をして法人化したところから税務顧問に切り替えるパターン、ほかには法人化したいけれど収入が不安定だったり職業的に法人化ができないパターンなどいろいろあります。
どういったかかわり方がいいかも含めてスポット相談をしておくと今後のことも見えてきますので、お近くで相談しやすそうな税理士でスポット相談をやっていたら一度相談してみるのがよいでしょう。
まとめ
迷ったらスポット相談から税理士と関わることがよいです。お互いに相性というのもありますし、スポット相談からのほうが気軽です。
そのうえで顧問契約したほうがいいかどうかも含めて聞いてみてはいかがでしょうか。