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フリーランスになったあとのリスクマネジメント

凪

こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

フリーランスの方のサポートをしていますと営業活動についてネガティブに考えている方が意外と多い印象です。

規模が小さくても営業をしていかないとフリーランスとして活動を続けることが難しくなるケースもあります。よく見聞きするフリーランスになったあとのリスクをお伝えします。

 

目次

一社専属みたいな形のリスク

クリエイティブ系のフリーランスの方の特徴で勤め先からフリーランスとして独立して、その勤め先と業務委託契約を結び仕事をする、という形を取る方は多いです。

 

この形式自体は全く問題ないですが、一社専属みたいな仕事の仕方をしているリスクは少し心に留めておいた方がいいでしょう。

 

仕事の相手先がどれほど大きくても、また信頼関係が厚く構築できていたとしても何かのきっかけで契約解除になる可能性はあります。

 

雇用されているときは色々な労働に関する法律に守られていますが、フリーランスになったあなたは会社から見ると取引先の一つであり外注先でしかありません。

 

保護する対象ではなくなる、守るべき対象ではなくなるということです。ひょんなことから契約が解除になることは十分にあります。

 

新しくデザイナーを雇用できてインハウスのメンバーだけで仕事が回る、ということになったらある日の契約で今回限り、みたいなことはあり得ます。

 

納品した成果物について信頼関係を損なってしまうミスがあった場合はどうでしょうか?一回や二回では信頼関係は崩れないと思うかもしれませんが、雇われている時とはミスに対する対応が変わります。

 

雇われていたから許されていたミスもあったはずです。他に安く引き受けてくれるフリーランスを見つけたらそちらに委託することもあるでしょう。

 

一社専属でやっているとある日突然売上がなくなってしまった、みたいなことが起こりやすくなります。

 

こうなると精神的に結構ダメージが大きくなりますのでこうしたことを防ぐため、リスクを少なくするためにも営業活動をやっていく必要があると私は考えています。

 

できれば3社ぐらいと常に取引できる状態だと安心ではないでしょうか。

 

あいだがあることのリスク

フリーランスになったらいわゆる仲介サイトを利用してやっていくと考えている方も多いです。

 

Crowdworks(クラウドワークス)やLancers(ランサーズ)、ココナラなど今はフリーランスの仲介サイトがそれほど山のようにあります。

 

それらにたくさん登録して仕事を獲得するというのも戦略としてはよく聞きます。

 

こうした仲介サイトを利用する際のリスクとしては価格競争になってしまいがちで、なおかつあいだに入られている、ということはアタマの片隅に置いておいた方がいいでしょう。

 

仲介サイトにもよりますが、基本的には仕事の依頼はコンペティション形式となっています。

 

他にもたくさんフリーランスがいるわけですから一つの案件に対してたくさんの方が応募します。

 

発注者側はそこから選ぶことで仕事の依頼をしますが、仕事の受け手は選ばれないと仕事になりません。

 

つまり他の受け手との違いを出して選ばれるようにする必要があります。仕事の中身もそうですがこうしたサイトでの仕事のやり取りは価格競争に陥りがちで、なるべく安い金額で打ち出してしまうことが多いです。

 

そうなると仕事は多いけど時間ばかりかかってしまい疲弊する、ということが往々にしてあり、勤めているときより手取りは少ないのに時間がない、みたいなスパイラルに陥ってしまった、ということもお見かけします。

 

仕事を獲得するために営業活動は必要ですが必要以上の値引きや低い価格での業務引き受けは自分の首を絞める結果になりかねません。

 

競争自体は営業活動ですからありますが、仲介サイトは競争相手が多すぎるように思います。

 

お仕事を仲介するサービスをしている事業者もボランティアではなく業務でやっていますので、仲介することについて手数料が取られます。

 

直接契約することを少しだけでも目指していかないとずっと下請けのまま、ということも可能性としてはあり得ます。

 

また仲介サイトによっては契約したところと直接契約は禁止、という規約がある場合もあり注意が必要です。

 

仲介サイトに仕事の受注を依存しすぎることのリスクはアタマにおいて活用する方がいいでしょう。

 

直接契約をしてもらえるような営業活動の仕方も考えていきたいところです。

 

お客さまの入れ替えを念頭に

わたし自身もフリーランスとして独立して2年半が経とうとしています。その期間だけでもお客さまが離れていくこともありました。

 

簡単に言うと契約解除ということです。

こういったことは独立する前の勤めのときには経験することがほぼなく、精神的に疲労を感じることもありました。

 

ただ仕事をしているとご依頼をいただいたりいただかなかったり、ご契約をいただいたり解除になったりというのは繰り返します。

 

一喜一憂することなくまた精神的な疲労を感じないようにする、というのは難しいことです。

 

人間の気持ちの問題なのでコントロールすることは難しいかなと感じています。

ただこのような「お客さまの入替えや仕事の波はあり得る」という心づもりをしておくだけでも違います。

 

ありがたいことに仕事の依頼が重なることもあれば、凪のようにちょっと時間ができたな、と思うこともよくあります。

 

特に凪の状態のときには風が吹くまでゆっくりしてみるというのもひとつです。

フリーランスの方の場合は自発的にコントロールしないと休みを取らない、または取れないというかたもいます。

 

 

そんな凪のときには肉体的にも精神的にも休息をとる時間ができた、と考えるようにしています。

 

ずっと走り続けることは何事においても大変ですので気落ちしすぎないようにしましょう。

 

意外とそのあいたところに自分がしたい仕事が入ってくることがあります。

そのために営業活動を細々とでも続けておく、発信をしておく、見つけていただけるような施策を打っておくことがとても大事です。

 

まとめ

フリーランスになったら営業しなくていいと考えているかもしれませんが今日のお話で当てはまるなと思ったら少し考えてみたほうがいいでしょう。

長く続けようと思えばどこかで営業活動を細く長く続ける、凪の状態でも慌てなくて済むようにしておく、こういったことが必要です。

 

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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