こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。
クラウド会計を使わなくてもインターネットバンキングは便利な面が多いです。インターネットバンキングを利用することによって得られる効果と注意点について解説します。
銀行口座をインターネットバンキングにする効果
金融機関に支払等にいくと混んでいるととても時間がかかることがあります。10分、15分であっても待ち時間がありますし、時にはそれ以上待つことも。
窓口での対応もATMでも混んでいれば同じで、いずれにせよ給料日や休日前には非常に混んでいます。
インターネットバンキングを利用すると自宅や事務所においてパソコンやスマートフォンアプリで振込等の手続きが完了します。
待ち時間がなくなるということと、銀行などに行く時間もなくせます。
金融機関がおなじ銀行同士などであれば手数料がかからないケースが多いですが、他行あての振込だと手数料がかかります。
銀行などによっては窓口やATMでの振込の手数料よりもインターネットバンキングでの振込手数料のほうが抑えられているケースも最近では増えている印象です。
ただし、インターネットバンキングにすると毎月の手数料がかかりますので費用面だけでみると振込が少ない場合は支出が増える可能性もあります。
銀行に行くと毎回待たされて時間がもったいないと感じる、イライラしたりしてしまう、という場合には銀行に行かないメリットはかなり大きいです。
わたし自身は地元の信用金庫の口座とインターネットのみの銀行(住信SBIネット銀行)を利用していますが、基本的に銀行に行って手続きをすることがなくなりました。
現金を普段からあまり使わない(キャッシュレス決済とクレジットカード決済が主)というのも影響していますが、現金を使わないようにするためにも工夫が必要です。
インターネットバンキングを採用すると残高をすぐに確認することができます。通帳がある場合には通帳の記帳をすることで残高を確認しますが、オンラインで残高をみることができると便利です。
特に売掛金の入金を確認する場合にはインターネットバンキングを利用していないと通帳の記帳が必要になりますがその点はすぐに確認できるので便利です。
クラウド会計を使っている場合には連携をさせておくともっと便利で、事業主の立場から考えると毎月通帳の写しをくださいと言われずに済みます。
残高が随時確認できるということもクラウド会計で連携できることも副次的と考えていて、一番の効果は金融機関に行かなくて済む、ということかなと。
経営者ひとりであれば貴重な時間を節約できますのでその点を考えても費用対効果は高いです。
ただしインターネットバンキングにする際には注意点ももちろんあります。
いくつかの注意点
インターネットバンキングを利用する際には前段でも少しふれましたが費用が掛かります。
個人の場合はかからないこともありますが法人口座であれば月に2~3千円程度が相場です。そのかわり銀行に行く時間、待ち時間がカットできます。
さらにもうひとつあるのが業務フローを変える必要があるかもしれない、ということです。
例えば毎月の給料の締めが20日で25日支給だとします。結構タイトなスケジュールかなと思いますが中小企業にはこのようなスケジュールのところもまだまだあります。
この場合にATMで全員分の給料を25日当日に振り込んでいたりすると結構な時間がかかりますし相当に手間です。
インターネットバンキングを利用して給与総合振込(給与支給日に着金するように事前に給与の振込手続き)をする場合には着金日の3営業日前とか、5営業日前に金額を確定させてオンラインで手続きをすることになります。
経費について総合振込を利用する際も同じく、着金日指定の場合には数営業日前に手続きを完了しておかなければいけません。
こうなると20日締めの25日払いで着金日を含まない3営業日前までに手続き完了の金融機関だと21日中に手続きを済ませる必要があります。
いままでは極端な話で言うと25日の朝に振込手続きするまでに給与計算を完了すれば事足りましたが前倒しする必要があるということです。
この「〇営業日前までの手続き」というのはその手続きに必要な業務スケジュールを前倒しすることを意味しますので、この点は注意が必要となります。
場合によっては20日締め25日払いの給与支払のスケジュールを変更することも検討したほうがよいでしょう。
まとめ
インターネットバンキングを導入すれば終わりではなく、金融機関が関係する業務(振込や入金確認など)の流れも整理していくことでより便利になっていきます。
銀行で待ち時間が長くて毎回イライラしている、みたいな方は導入を検討してみましょう。