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借入をするのは事業を長く続けるため

何のための借入か

こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

フリーランスや会社のサポートをしていますと融資・借入についてご相談があります。大事なのは何のために借入をするのか、です。

 

目次

事業を長く続けるための借入

事業を続けるためには資金が必要です。手許にお金があってそれを何かに投入して回収して、その繰り返しで利益を得ます。

 

事業そのものは車のエンジンで資金はガソリンと表現されることもあります。資金というガソリンで車のエンジンを動かし前に進んでいくエネルギーを得る。

 

事業を進めていくためには資金が必要で、その資金を自分の手元のお金から出すのかお金を誰かから借りてくるのかを考えることになります。

 

お金が手元にないことのリスクはかなり高くてお金があれば解決することはたくさんあります。

そのためある程度のお金を手元に置いていわゆる運転資金として持っておくことで日々の資金繰りの不安から解消されるというポジティブな面もあります。

 

また設備投資が必要な場合にはその設備投資のための借入をすることもあるでしょう。

借入をするのは無駄遣いするためではなく事業を続けていくために必要な資金を調達する意識が必要です。

 

ここで問題になるのが借入がしやすい時期がこの1年ほど続いた(コロナ関連融資)ので、手許にお金が余っている事業者が増えたこと。

そしてお金が余っていると感じたとき、人はそのお金を使いたくなってしまうものなのです。

 

必要のないもの、目的外のものは買わない

手元にお金があると気が大きくなるの誰でも同じで今は無担保無利子(コロナ関連融資)でお金を借りやすい状況もあって手元に資金が潤沢にあるケースがあります。

 

中には事業の融資として借りたお金を事業に関係のないものに使用しているケースもあり、そういった場合には金融機関としても約束が違うことになりますので金融機関の判断によっては一括返済を求められる可能性もあります。

 

また年度末や決算が近づくと税金を減らしたいと誰しも思うのですが必要のないもの、目的外のもの買ってしまって結局資金が出ていってしまい必要なときに必要なお金を確保できないこともあります。

 

事業を続けていく上で必要なものがあればもちろん購入するのは全く問題ないのですが、税金のことを念頭においてお金が出て行くことを肯定していないかどうかは見直しした方がいいでしょう。

 

借入をするとその資金使途について定期的に借り入れをしている金融機関に報告をする必要があります。

今までそういうこをしたことがない事業者や経営者のかたもいるのですが、お金を貸している以上、金融機関は回収可能性を見極めています。

 

手元資金のことでご相談があったときには月間の平均月商の3倍あればとりあえずは3ヶ月は売上が万が一ゼロでも踏ん張れますよねとお伝えしています。

 

例えば月商の売上が1,000万円の場合には、3倍の3,000万円の資金確保がひとまずの安全圏です。

月商の6倍の手元資金があればかなりセーフティな状況とわたしはお客様にお伝えしています。

 

利益から借入元本を返していく

借りたものは返す、というのが小さな時から学んできたことのひとつです。小さいときは友達から借りたおもちゃですが、大人になって経営者になるとお金になります。

 

もし借りたおもちゃを返さないとどうなりますか?信用を失って最悪の場合は友達じゃなくなる可能性があります。

経営者がお金を返さないとこれもまた信用問題になり事業を続けるのが困難になります。

 

お金を借り続けることも選択肢として必要ですが借りたものは返す。そのうえで信用を積み上げてより大きな資金を借り入れることに繋げていくのも事業を長く続け拡大するために必要な視点です。

 

借りたお金はどこから返すかというと利益から返します。利息は経費となりますが元本の返済は利益からです。

 

仮に1,000万円の借り入れをしたとしましょう。5年返済で利息は今回はなしということにすると、年間で200万円の返済です。月で計算をすると約17万円の返済です。

 

この金額を利益から返すということなので例えば小売業で経常利益率が10%として経常利益額が20万円だとしたら20万円÷10%=200万円の売上が必要です。

ひとつ5,000円のモノならば400個売ることになり、稼働日が月20日で一日の稼働時間が10時間なら一時間に2個売る必要があります。

 

借入をしたら毎月いくら返すことになるのか、その返済をするためにいくら売上が必要か。必要な売上金額を把握したら商品ならいくらのものをいくつ売る必要があるか、そういったことをボトムアップで考えていくことをおすすめしています。

 

資金繰り、ひいては事業計画を作って借入をするというのはこういったことを把握するためでもあります。せっかく借入した資金ですから上手に使って事業を運営したいところです。

 

まとめ

借入をすることを極度にためらう方もいらっしゃいますが、事業運営をしていくのに資金は必要でその調達のひとつの方法でしかありません。

資金繰りを改善してどんどん事業を進めていきたい場合にはボトムアップで事業計画をつくってみましょう。

借りたものをキチンと返しつつ事業を前に進めるお手伝いもしています。

 

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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