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マネーフォワードとfreeeの考え方の違い

クラウド会計の違い

こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

フリーランスの方が自分で記帳業務をやろうと思うとき、どんな会計ソフトを使って良いか迷うことはよくあります。

 

実際わたしの事務所のスポット相談・個別コンサルティングにお越しのフリーランスの方からもどのソフトを使って記帳をすればいいか分からない、というご相談はよくあります。

 

クラウド会計は広告を打ち出していることもあり、また20代~40代のフリーランスのかたはパソコンやインターネットを使ってビジネスをしている割合も高いことからクラウド会計に対する関心が高い傾向があります。

クラウド会計としてメジャーなマネーフォワードとfreeeの違いについて解説します。

 

目次

記帳業務の考え方の違い

記帳業務に対する考え方が全くと言っていいほど違います。同じクラウド会計なのですが、この違いは理解しておく必要があります。

 

マネーフォワードの場合には、いままでのオーソドックスな会計ソフトと同じく、仕訳を入力していくことになります。考え方の基礎は簿記そのものです。

 

預貯金をインターネットバンキングで連携したり、クレジットカードの明細を取り込んだりといったクラウド会計の特徴は備えていますが、仕訳をひとつずつ入力していきます。

 

例えば現金で仕事に使う本を買ったとしましょう。この仕訳を入力する際には以下のようになります。

(新聞図書費)/(現金)5,000 (大垣書店)

といった形です。

 

freeeの場合は、仕訳を入力するという点からは離れて、取引をベースに記帳をしていくことになります。

 

取引をベースにするというのはどういった形かと言うと、「現金5,000円で本を買った」当情報を入力することになります。

 

仕訳ではなく取引の情報を入力等していきます。入力等の等という部分がポイントでインターネットでの金融機関・クレジットカードとの連携はもちろんですが、画像をスキャンしたものを取り込んだりといった形でなるべく入力をしないで済むように、というシステムの作りになっています。

 

例えば売上について記帳をしようと考えているとします。

freeeを採用していない場合です、Excelなどで作成した請求書を発行し、その情報を仕訳として入力することになります。

 

freeeを採用している場合には、freeeで請求書を発行することができ、その請求書を発行したという取引から自動的に売り上げについての記帳がなされます。

 

経理業務と記帳業務が一体になっているというとイメージが付くでしょうか。

 

マネーフォワードでも請求書から売上を記帳することはできますが、精度や使い勝手の良さという点ではfreeeに軍配が上がる、というのが私が使用している実感です。

 

結局どちらを使えばいいか

インターネットを使うことが普段からあればクラウド会計には抵抗はないと思いますが、以前から例えば簿記に親しんでいて仕訳入力に慣れている場合にはfreeeの考え方にはなじまない可能性があります。

 

税理士の中でも普段から慣れ親しんでいる仕訳入力とは違うfreeeの使い方になじまない、という方もいます。

 

それぐらいfreeeの使い方には特徴がありブレイクスルーだということです。

 

オーソドックスな仕訳入力ができるのであればマネーフォワードのほうがなじむ可能性は高いです。

 

もしどちらを使って良いか分からない場合には、ご相談があったときいままでの記帳の様子や決算の内容を確認することでどちらが良さそうかオススメしています。

 

ただ実際に自分で使ってみたほうが合うか合わないか、使っていけそうか実感できますのでお試しで使ってみることも考えてみましょう。

 

マネーフォワードもfreeeもトライアル期間を設けています(機能に制限はあります)ので実際に触ってみることが一番よいですね。

 

簿記の知識があってオーソドックスな会計ソフトを使ったことがあるならマネーフォワード、そうでない場合にはfreee、クラウド会計にこだわらないのであれば弥生会計もお勧めしています。

 

freeeの営業トークとして簿記の知識がいらない、というキーワードがありますが、なくてもできるかもしれませんがあったほうがいいと私は考えています。

 

おカネの流れ、事業の現在地、そういうことを数字で見ようと思うと簿記の知識が必要となってきます。

 

簿記初級(日本商工会議所簿記検定の旧4級)や日商簿記3級のテキストはとても参考になる部分が多いのでフリーランスになったら、準備期間で一度手にとってみましょう。

 

まとめ

クラウド会計を使用するのに簿記の知識が要らないといううたい文句がありますが、多少なりとも仕訳について理解しておくほうがよいです。

 

結局のところ決算などでは修正があり、仕訳を入力するシーンがでてきますので、簿記の基本的な知識はどこかのタイミングで勉強してみることをお勧めします。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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