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貸借対照表の残高を丁寧にチェックしていく

残高が合っているかチェック

こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

フリーランスの方や法人の決算のお手伝いをしていますと、ここが直るともっとよくなるのにな、という部分があります。

 

それは貸借対照表(B/S)の残高が合っているかどうか、ということ。残高が合っているとはどういう状態なのか、合わせ方について解説します。

 

目次

残高が合っている状態とは

残高が合っている状態とはそもそもどういう状態か解説します。

 

普通預金口座があるとして、帳簿上の残高とお通帳に記載されている残高がピッタリ同じ数字ということです。

 

例えば9月30日時点のお通帳の残高と帳簿を作成していって9月30日の帳簿上の残高がズレていると、どちらかが間違っている状態といえます。

 

この残高が合っている状態というのはとても大事で、ここが合っていないと要はちゃんと帳簿をつけられていないのと同じことを意味します。

 

帳簿上の残高と実際に確認できる残高とを丁寧にチェックして合わせていく必要があります。

 

普通預金であれば、日ごとの残高がお通帳を見ればわかりますし、オンライン上でデータを確認できるのであればその通帳データを見れば確認できます。

 

現金は、手許にある現金の残高と帳簿上の残高が合わせていきます。

 

売掛金(売上の未回収代金)については、実際に回収できている金額と計上した金額を消し込んでいくことで残高確認をします。

 

このように貸借対照表の残高を実際の金額等とあわせていくことで正しい帳簿の内容になっていきます。

 

現金や預金残高がマイナスになっていたり、売掛金や買掛金の残高が実際に回収又は支払するべき金額と異なる場合には見直して修正することが必要です。

 

残高の合わせ方

では実際に残高をどうやって合わせていくか見ていきましょう。合わせ方と言ってもとてもシンプルです。

 

現金については、まず手元の現金がいくらあるか数えます。その金額と帳簿上の残高が合っているかチェックしてみましょう。

 

実際の現金の在り高のほうが少なければ何かの支払いをしたのが漏れていないか、レシートや領収書と現金出納帳を見比べて記載漏れがないか見ます。

 

実際の現金在り高のほうが多ければ、現金で受け取った売上等がないか同じく出納帳をみてチェックが必要です。

 

普通預金は、通帳の入出金の流れがそのまま帳簿に再現されているかまずは日別の残高をみて確認してみましょう。

 

月末時点で帳合(帳簿の残高と通帳上の残高が合っている)しているのであれば大丈夫です。

 

クラウド会計を使っている場合には通帳データをオンラインで取り込みますので合わないはずはないと思う方がいますが、実際には帳合していないことがたくさんあります。この原因についてはまた別記事で解説します。

 

売掛金・買掛金の残高のチェックは元帳をまずはチェックすることから始めましょう。売掛売上と入金が完了しているか、買掛仕入と支払が完了しているか、突合していきます。

 

実際にも一つずつ消し込んでいって、売掛金が計上されているのに入金になっていないもの、翌期に繰り越すものなのか、現金で既に受け取っていて記載漏れなのか、などを判断し修正していきます。

 

まとめ

この残高を合わせる作業をおろそかにしていると正しい決算ができないことを意味しますので丁寧にチェックをしていく必要があります。

 

フリーランスの方は特に確定申告の際に決算の内容を拝見すると残高が明らかにおかしいということが多々あります。

 

損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)がそろって初めて複式帳簿となり青色申告特別控除を受けられますので、おろそかにしないように注意しましょう。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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