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フリーランスが税金のことについて調べるときの注意点2つ

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こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

何かを調べるときには「情報元はどこか」ということと、「自分にフィットするか」を意識するようにしましょう。

フリーランスの方にとっても税金に関する知識や情報は特に注意が必要です。

 

目次

情報元はどこか

例えば、フリーランスになりたいと考えている方が「開業する際の届出をどうすればよいか」調べたいとします。

 

世代にもよりますが、最近ではインターネットで検索をして調べ物をする方が増えています。「開業届 方法」こんなワードで検索をするのではないでしょうか。

 

検索結果が出てきたら上から順番にWebサイトを開いてみて書いてあることを読み始めるでしょう。それはそれで問題ないですが、「情報元はどこか」ということは意識しておく必要があります。

 

というのも「開業届 方法」で実際に検索をすると、開業届についてのWebサイトがたくさん表示されますが、会計ソフトや金融機関のWebサイトが上位表示されています。

情報を入手するときにはどの情報元かを意識しておきたいのはそのためで、可能であれば税金に関することであれば国税庁のHPから確認をしておきたいところです。

 

会計ソフトや金融機関の情報が誤っているからというわけではなく(時々間違った記載や古い記載を見かけることがありますが)、信頼性という意味でおおもとの情報にあたる、というのは大切です。

 

特に税金に関するWebサイトの記載は古い過去の情報だったり、税務的なチェックが甘くて誤った記載があることが散見されます。

自分自身が詳しくない分野について知識が乏しい方がある情報に触れてもそれが正しいか正しくないか、判断することは困難です。

 

そのWebサイトに書かれた情報が誰が書いたものなのか、税理士なのか、ライターなのか。税務的なチェックがなされているか(税務監修されている場合にはその記載が基本的にあります)。

情報ソースの信頼性は気にしておきましょう。

 

自分にフィットする情報か

開業届について調べていてもイマイチよく分からない部分が出てきたとします。

例えば「屋号」について、決まっていないと開業届が出せないのか?開業届にはそもそも書かないといけないのか?気になったとします。

 

その情報がどこに書いてあるかも重要ですが、見つけた情報が自分にフィットするか、という判断もとても大切です。

 

開業届に記載する屋号は開業時点で決まっていれば記載すればよいですし、決まっていなければひとまず空欄で提出します。

確定申告書を作成する際に屋号が決まっているならば、記載する箇所が申告書の一枚目の氏名を記載する箇所の下にありますのでそこに記載しておけば事足ります。

 

このように開業届について調べたWebサイトにおいて屋号は書いて出しましょう、ということが書いてあったとしても、屋号が決まっていなければどうすればよいか、というのは分からないことがあります。

 

その他の例として2020年分の所得税の確定申告から青色申告特別控除(青色申告をしていることで得られる特別な控除)が65万円から55万円に金額が変更となりますが、この情報が自分にフィットするか?

 

事業規模的には事業所得ではなくて雑所得であればそもそも青色申告特別控除のお話は関係がないです。

開業届を出せば事業所得で申告しても良い、という誤った情報が掲載されていることもあります。(開業届の提出と所得が事業所得に該当するかは関係がありません。総合的に判断して事業所得として計算をします)

 

取得してきた情報が自分にフィットするのかどうか。もし分からなければお近くの専門家に直接確認するのが一番安心です。

 

Webサイトについて書きましたがこれは書籍においても同じです。

一般の方向けの書籍は一般的な方法や手続きが書いてあるもので、読んだ人それぞれにフィットする情報が記載されているわけではありません。

まとめ

自分で調べることはとても大切ですが、情報がどこから来たものなのか、自分の状況とフィットするか。この視点が抜けていたらいくら調べても自分の問題を解決することにはなりません。

この2点を意識するだけでも変わってきます。

もしいろんなもので調べてみても自分の問題が解決できないようなら専門家に相談することも選択肢に入れてもらえれば。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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