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freeeで月次損益把握のための未払処理などを入れる場合のコツ

freeeで月次損益把握のための未払処理などを入れる場合のコツ

freeeを使っているときに例えば社会保険料の引き落としがあったとします。月末が基本ですが月末が土日祝日だとズレることもしばしばあります。この場合、月次決算の関係で月末に計上して未払をたてる、ということもあるかと思いますが、そういった処理をするときの方法についてお伝えしておきます。

目次

預金口座のデータ連携時に未払を計上する

年末年始がわかりやすいので年末年始を例にあげます。

本来であれば12月31日に引き落としがされる社会保険料が年末年始の金融機関の休業にともない営業日として1月6日に引き落としされました。

社会保険料は土日祝日が引き落し日だと後ろ倒しになりますので、このまま預金口座をデータ連携すると1月6日に法定福利費が計上される形になります。

月次決算の損益把握の観点からは望ましくないじょうたいですので、12月末日で未払計上をして1月6日に支払ったという処理をしたいと考えます。

1月6日 法定福利費/普通預金口座 1,000,000円 社会保険料

この仕訳を2段にしたいわけです。

12月31日 法定福利費/未払費用 1,000,000円 社会保険料

1月6日  未払費用/普通預金口座 1,000,000円 社会保険料引き落し

としたいと。

この場合にfreeeで普通預金口座の取引登録をする場合は最初に下の画面のようにでます。

未払費用で登録して、別で未払費用計上の取引登録をしたくなりますが、ここで発生日を12月31日にすると、12月31日付で未払計上の仕訳を同時に起こしてくれます。

画像上段の矢印の先の日付は普通預金口座の引き落とし日である2025/1/6になっていますが、発生日を2024/12/31にしたことで12月31日未払計上、1月6日支払になります。

いちいち未払計上の取引を入力しなくてもよい状態なので便利です。

月次損益の把握のために

月次損益をなるべく把握したいというニーズはあるでしょう。顧問先での運用だとしてもこちらで修正すべき点は直しておきたいですし、月次損益をタイムリーの把握するためのクラウド会計ソフトという位置づけもあるはずです。

そのため、未払計上仕訳は上記のように入力しておくことと、固定資産関係の減価償却費も月次償却設定にしておくと月次損益がわかりやすいです。

月次に落とし込めることはなるべく落とし込んでおいた方が月次決算の確からしさもあがってきます。毎月の支払があるもので引き落し日の関係で月またぎになるものについては未払処理して計上すべき月に計上できる方がより精度が高まります。

まずは未払処理と減価償却関係の処理から見直してみましょう。

まとめ

月次損益把握のための月次決算、試算表と呼ばれたりしますが、精度と速度はどちらをどう優先するかで中身が変わってきます。精度優先なら遅くなるでしょうし、速度優先だとブレが大きくなります。

対金融機関など試算表を提出する先があるのであればどこでバランスをとるのかを考えつつ、できることをひとつずつやっていきましょう。金額が大きいものは特に優先して月次損益が適切になる処理をしておくのが望ましいです。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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