漫画家や同人作家のかたむけに、弊所にご依頼をいただく際の一番多いルート、流れなどを共有しておきます。
いきなり顧問の依頼もありますがスポット相談からが多いです。
スポット相談から顧問へ
ご自身で確定申告をこなせる間は自分でやりたいというニーズはあります。まだ税理士に頼むほどでもない、と感じておられるケースも多いです。
そういった場合でも平均課税や申告書の中身、決算書に誤りがないなどをチェックしておきたいと。
そういう方向けにスポット相談でサービス提供をしています。
聞きたいことを時間単位で相談できる、というものです。確定申告や決算書の具体的な中身を見てほしい、修正等アドバイスが欲しいという場合などもスポット相談での対応です。
そこで何度かサポートさせていただいて顧問に移行するというケースは実際のところあります。
徐々に売上が増えていき、ご自身が忙しくなってきてお金周り、経理処理になかなか手を付ける時間がない、ということがお伺いしていると多いです。
売上で言うと700~800万円をこえてくるぐらいから自分でやると時間もかかるし、頼んだほうが安心でその経理の時間を自分の作品作りの時間に充てられるほうがよい、というお客様の声はよくいただきます。
こういう場合には資料共有からオンラインで対応することになり、Dropboxなどのファイル共有ソフトを利用して明細やレシート、領収書をアップロードしてもらったらこちらで処理を進めていきますので気楽に感じてもらえるようです。
自分でやるとやはりいろいろと手間や時間がかかるものですので、スポット相談から顧問に移行する方の場合は手間と時給を比較してというタイプの方がよく見受けられます。
私の事務所では税理士本人がスポット相談を対応していること、漫画家・同人作家のお客様が複数いらっしゃること、平均課税などの処理の経験があること、顧問契約を前提にしていないスポット相談が評価されています。
いきなり顧問にもパターンがある
スポット相談は毎年一定件数を確定申告時期にいただくことが多いですが、スポット相談を経ずに直で顧問契約のご依頼をいただくパターンもあります。
意外とあるものでお伺いすると一番多い理由としては、いきなり売り上げが増えて自分で対処できなくなった、というもの。
同人作家や同人ゲームのクリエイターのかたですと、自分の想像を超えて売り上げが上がるケースというのが実際あります。
作品が評価されてよく売れたということなのですが、一作品で1,000万円以上の売上になっているケースもあり、そういう状態になると自分でやれない、と感じるとのことです。
そのため、お住まいが近くだったり事務所ホームページやYouTube動画など発信しているコンテンツをきっかけにご依頼をいただきます。
売上が一気に上がる状態だとしても今後のことはわからないというのは確かにそうですが、同人作品もコンテンツを積み重ねていくことで過去作品が売れるという相乗効果があり、一定程度の売り上げを維持しておられる方が多い印象です。
そうすると自分でやるより頼んだほうが正確かつ時給と比べるとはるかにいい、という状態になっているので依頼をしやすいといえるでしょう。
また事務所ホームページからのご依頼の場合は顔写真が掲載されていることが決め手になることが多いです。
いまでも税理士事務所に依頼をするというのは一般の方からするとハードルが高いものですし、誰が応対するかわからない状態で連絡をするというのは心細いでしょう。
私の事務所ではお客様からの問い合わせやご質問事項への回答、訪問はもちろんのことですが、表に出て対応するのは税理士本人である私が対応しています。
手に負えなくなりそうという場合には早めにご相談をいただくのがよいでしょう。後になればなるほど受けてくれる税理士も減っていく可能性があるためです。
まとめ
確定申告のご依頼もご自身の状況の合わせてスポット相談、顧問と選んでいただくことが可能です。
スポット相談から顧問に移行するケースも比較的よくありますので、ちょっと聞きたいという状態から顧問で帳簿付けまでお願いしたいというところまでご相談いただければと。