こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。
人生100年時代と言われておりますが、定年退職制度はまだまだ存在しており60歳、65歳で退職して再雇用されて、という流れも少し定着してきたように見受けられます。
70歳まで仕事をするのであればシニア起業も選択肢に入れてみてはどうでしょうか。
シニア起業のメリット・デメリット
シニア起業というのはここでは定年退職後にまずは個人事業主からスタートしてみることを指しています。
そのうえでメリット、デメリットを考えてみましょう。
メリットとしては自分が今まで経験してきたことを仕事にしやすいということです。総務経理の経験が長い場合にはそういったことのコンサルティングをしたりもできます。
一方で全く違うことにチャレンジすることもできます。得意なこと、好きなことが仕事になれば人生も豊かになるでしょう。
自分の時間を自由に使うことができ、家で煙たがられることをさけることができます。地域密着型のビジネスであれば地域の方から頼りにされることもあるでしょう。
デメリットとしては事業主として仕事をした経験がないということです。
いままで勤めていたかたですと指示があって仕事があって、というお膳立てがされていましたが事業主になると勝手が全然違います。
簡単に言うと自分で仕事を創出、創り出していく、そういうことが必要になってきます。
いきなり誰かを雇うことは難しいでしょうし、配偶者にそういうことを頼むと家で煙たがられる可能性があります。
まずは自分でやってみる精神は必要ですし、チャレンジ精神がないとなかなか事業主として続けていくことには難しさもあります。
このデメリットはシニアの方に限らずで、若い方でも同じです。大きく違うのはシニアの方であれば何十年というスパンではなくてある程度期間を決めて取り組める、ということが大きな違いです。
また無理がきかない年齢になっていることもデメリットではあります。若い時と同じような仕事の仕方ができないということです。また健康についても留意しておきたいところですね。
スモールスタート、スモールゴールを目指す
30代の方が起業するのと60代の方が起業するのとで大きな違いが、どのくらいの期間を事業主としてやっていくか、という部分です。
あと30年なのかあと10年なのかというのは大きな違いですよね。計画の立て方も変わってくるでしょう。
また30代の方で扶養家族がいてという場合の目標の利益金額と、60代の方で年金を繰り下げにしてその期間だけ仕事をしたいという場合の目標の利益金額も違ってきます。
簡単に言うと年金をもらうまでの間の仕事を自分で作る、というスタンスもシニア起業の場合はアリです。
仮に60歳で定年退職したとして年金の受給を70歳まで繰り下げるなら10年間です。この期間を原則として体調などと相談しつつ事業を行うことを目標にしてみてはいかがでしょうか。
元手は余りかけずに小さな規模でスモールスタートをし、スモールゴールを目指すことをおすすめしています。
実際、家にいてぼんやりするのであれば心機一転、自分が提供できることで起業してみるとイキイキと仕事をしている方もたくさんいらっしゃいます。
準備はしっかりと
起業にあたって多少の勢いは必要ですが無計画でいいというわけではありません。準備はしっかりと整えておきたいところで、可能であれば事業計画を作ってみましょう。
借入するにしても事業計画というのはやはり必要です。
計画を作る際にポイントとなるのがボトムアップで見てみる、ということです。ボトムアップというのは利益から考えるということ。
例えば月に5万円の利益を出そうと思ったらどれくらい経費が掛かるのか、またいくらのモノを何個売らないといけないのか、こういうことを見ていくのが大事です。
そのうえで最初に必要なものはいくらか、初期投資を見立てたり、店舗があるビジネスであればどこでやるのかという立地やテナントの料金もみていきます。
計画を立てたら少し離れた視点で眺めてみて無理がないか確認してみましょう。可能なら家族に見てもらったり友人や知人、専門家にも見てもらえると安心です。
というのもデメリットでお伝えしたように事業主としての経験がないわけですから少々無茶な計画になっている可能性もあります。
いきなりモノが1日に100個も200個も売れるわけはなく、売れるとしてもじわじわ増えていくものです。
そのうえでどのような営業活動をしていくのか、という視点も加えて計画を作っていきます。
そして最も大事なのはなぜそのビジネスをしたいと思ったか。
どういったことを提供できその結果どんな未来があるのか、勝手貰ったひとにどんな効果があるのか、そういったことも棚卸しして考えてみましょう。
まとめ
定年退職をした後の仕事の選択肢として起業することを書いてみました。チャレンジ精神旺盛な方は少し考えてみてもいいでしょう。
関連した情報についてもまたお伝えしていきます。