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確定申告後にやっておきたいこと

確定申告後にやっておきたいこと

確定申告も佳境の時期ですがそろそろ確定申告が終わってほっとしたという方も増えてくる頃でしょう。確定申告が終わった後にやっておきたいことをお伝えします。

目次

資料の整理と保管

意外と多いのが確定申告が終わったら資料関係もすべて廃棄してしまう方です。まず資料の整理と保管をしましょう。

フリーランス・個人事業主の方にとっては確定申告書の提出が完了したらひとまずは安心ですが、資料を処分すると後で困ることがあります。

あとで困るというのは税務調査があったときです。

申告書を提出できた状態というのはあくまで受理の状態だけで中身がOKというわけではありません。

決算書には領収書やレシート関係は添付せずに申告をしているはずです。

税務署側では申告書の受理後に一定の期間を置いて税務調査の対象かどうかをチェックし、実際に選定すると言われています。

決算書だけを見ている状態ですから税務調査がきたら調査官は決算書記載の金額の根拠の提示を求めてくるわけです。

記載金額の根拠は総勘定元帳であり、会計データであり、なおかつその元帳などの作成にあたって使用した金額が記載されたレシートや領収書、請求書です。

こういった場面を想定すると資料を廃棄すると税務調査で不利に働く可能性がでてきます。

根拠資料が確認できないので金額が正しいものかどうかがわからない、となるわけですね。

そのため、確定申告に使用した資料は申告書の控えやデータも含めて整理して保管しておくようにしましょう。

資料の中身や青色申告かどうかにもよりますが、最長で7年間の保存義務がありますから、7年間保存と考えておくと問題はないです。

納税の準備

確定申告書が提出できた達成感というのはよくわかりますが、もう一つやっておくべきことは納税の準備、手続きです。

ときおり申告書を提出したら税務署から納付書が送られてくると考えている方がいます。

税務署からは申告書の中身を確認しての金額が記載された納付書が送られてくることはありませんので注意してください。(滞納などの場合は別です)

そのため、申告書の提出が完了したら納付の内容の申告の場合はご自身で納付手続きをする必要があります。

納付方法も選択肢が増えてきていて、自宅で簡便にということであれば、ペイジー納付、ダイレクト納付、振替納税、クレジットカード納付あたりが便利です。

納付書の場合は税務署等で納付書を準備する必要がありますし、金融機関によっては納付書がないケースもあります。

金額が30万円以下の場合であればコンビニ納付(ファミリーマートかローソン)もよいでしょう。

ただしいずれの場合でも税務署側がお膳立てしてくれるわけではないので、ご自身でどの方法で納税するか決めて準備し、申告期限までに納付をすることになります。

振替納税の場合はひと月ほど後に指定の口座から引き落としがかかるので、後に回したいという場合は振替納税がよいです。

あとは一年間の納税予定なども確認しておけると安心です。納税は分納なども可能ではありますが、基本的に免除されることはありませんので納税資金は確保しておきたいところです。

まとめ

確定申告の後のことをお伝えしました。意外と抜けていることが多い印象ですので、落ち着いたら資料の整理・保管、申告期限までの納税手続きを忘れないようにしましょう。

納税手続きについてはもし忘れていたら税務署から連絡が入るのですが、場合によってはペナルティ的な税金の課税対象にもなり得ますので注意してください。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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