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部門別の要素をどこまで取り入れるか

部門別の要素をどこまで取り入れるか

ある程度の規模の中小企業になってくると管理会計や部門別会計を取り入れたいというご要望が出てきます。

その際に要素をどこまで取り入れるか。選択肢を考えてみましょう。

目次

財務会計上で分ける

財務会計上も部門別会計を設定することは可能です。

入力する仕訳の段階で部門選択できるように設定しておくことで部門別で分けることができます。

ただある程度の簿記の知識がないと入力内容が増えますので混乱する可能性はあります。

A部門としての売上や経費、B部門としての売上や経費とわかるものは分けるようにしていきます。

多くの会計ソフトでこのような設定ができますのでそのようにしておくというのがまず第一の選択肢です。

共通経費の按分などのテクニカルな部分はありますがやろうと思えばできる、という感じでしょうか。

軽めの部門別会計として売上原価まで、というのもアリじゃないかと私は考えています。

気にかけておきたい点としては部門別会計をしないと財務会計、決算ができないかというとそうではない、ということです。

決算申告にあたって部門別会計は必須項目ではないのでどこまで時間と手間をかけるかは社長や経理のかたの検討事項です。

メリットとしては別でシステムを検討しなくても良い点です。普段から使っている会計システム上での運用となるため設定さえできればあとは普段の入力で対応できます。

デメリットとしては入力状況に左右されるのでタイムリーなチェックができなくなる可能性があることです。

財務会計と切り離して考える

財務会計と切り離して考えるのも選択肢です。

Excelや経営分析のソフトウェアなどいまは便利なものがたくさん出ています。

財務会計は財務会計で、部門別会計や管理会計は別で、という切り離しての処理もよいでしょう。

Excelであればある程度使えるという方もいらっしゃいますから、財務会計処理の月次決算に合わせて必要な数字だけ入力していくのもよいのかなと。

こちらも共通経費の配賦計算もどこまで行うか。Excel管理だとむしろ配賦計算はしやすくなるケースも多いです。

財務会計上の入力と切り離して運用する場合には、財務会計の入力状況に左右されづらくなります。

数字が拾えればExcel等に入力することができますので精度が多少下がったとしてもタイムリーに把握しやすくはなります。

まとめ

部門別会計や管理会計は必須ではないからこそ、せっかく取り組むのであれば経営判断に資するからこその取り組みというのが前提です。

自己満足で終わってしまうともったいないこともありますのでどこまで力を入れるかは始める前に検討していただくのがよいでしょう。

仕事だけ増えたみたいなことにならないようにしておきたいところです。

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この記事を書いた人

京都市下京区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。
相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。
フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。

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