こんにちは、京都の若ハゲ税理士ジンノです。
フリーランスになる前に勤務している状態の方はいくつかやっておいたほうがいいことがあります。会社員でいることの信用性の高さはフリーランスになるとゼロになってしまいますので、それを見越した動きが必要です。
フリーランスになると下がる信用力
独立をして特に信用性が下がったなと感じるのは会社のカンバンがないということです。
いままでは勤めていて会社のカンバンが自分が意識していなくても後ろに掲げられていたわけですが、独立をするとそれがなくなります。
そんなに影響あるの?と思うかもしれませんが、何かに申し込むときに勤務先を記入していることがあるとそこは空欄もしくは自営業となるわけです。
会社組織に属していることがある意味スタンダードというのはフリーランスが増えてきていると言われる今でも大きく変わりません。
それがたとえ小さい会社だとしても社歴が長かったりするとそれだけ信用力が高いわけで、お給料がもらえている状態というのは信頼性が厚いのです。
大企業であれば余計にそうでしょう。
自分が〇〇株式会社出身だといってもあくまで出身じゃなくていまはフリーランスなわけですのでそのカンバンがない自分を想像しづらいです。
基本的には会社名を書く必要がある書類や手続きは会社のカンバンも含めての信用力だと思っていただけると実感しやすいと思います。
住宅関係
まずは家を借りる際のお話です。
フリーランスになってから引っ越しをしようと思うと頓挫することがあります。というのも引っ越しをする際には大概勤め先を申告する必要があるからです。
これは貸主の立場になると何となくわかるのですが、賃料を払ってくれそうな人、定期的に給料という収入がある人に貸したいものです。
滞納があるとやはり催促したりとイロイロと面倒がおきますのでそこを避けるために勤め先を把握されることがあります。
そこまで露骨なことは少ないと思いますがフリーランスだと家が借りづらくなる可能性はアタマの片隅に置いておきましょう。
貸主次第ですのでフリーランスはNoと言われてしまうとそれまでです。
保障会社を利用する際にも勤務先に勤務状況を確認するところがあったりしますのでやはり勤めていることの信用力は高いと言わざるを得ません。
続いて家を買う場合の話です。
家を買う際には現金一括ではなく住宅ローンを組む方が多いと思いますが、ローン関係は特に審査が厳しいですし勤め先はその評価のひとつとなります。
給与の金額も源泉徴収票や確定申告書で提出して把握されますし勤め先が大きな企業だと借りやすいというのはあります。
フリーランスになってから家を買おうと思うと住宅ローンの審査の対象になるのが大体3期目が終わってからと言われています。
これはわたしのような税理士というある程度の社会的な地位が高いフリーランスでも同じくです。
つまりわたし自身がいま住宅ローンを申し込んでも3期目の途中なので住宅ローンが組めない可能性は充分にあります。
それぐらい定期的にお給料がもらえる、勤めている状況というのは信用が高いとみられるということです。
これも金融機関がおカネを貸す立場ですからキチンと返してくれそうな人、というふるいにかけた時にフリーランスはその古いから落ちてしまう可能性が会社員よりも高いという訳です。
フリーランスになった後に家について引っ越しや購入を考えている場合には勤めている時より大変かもしれない、ということは念頭に置いておきましょう。
クレジットカード
クレジットカードを作るのに苦労をすることがあるかもしれませんがフリーランスになってからだと急に作りづらくなります。
というのもクレジットカードも信用力がモノをいう世界だからです。
クレジットカードを利用すると自分自身は後でその代金を支払うことになりますが、実際は信販会社(クレジットカード発行の会社)が立替てその支払いをしてくれていることになります。
簡単に言うと立替払いしても大丈夫そうな人にしかカードを発行しないのでフリーランスは不利に見られがちです。
会社勤めの方であれば給与や賞与などで年間の所得を把握しやすいですがフリーランスの場合はそうではありません。
クレジットカードの申し込みの際にも勤め先を書くことが多いですがこれもカンバンを見ているわけです。
フリーランスになる前に1枚はクレジットカードを作っておくことをオススメしています。
まとめ
フリーランスになってみるといままで会社、勤め先のカンバンがあったんだなと感じるものです。
事業を進めていくのに引っ越しをしようと思っていてできないとか、クレジットカードが作れない、というのはいきなりスタートでつまづく可能性がありますので、可能であれば独立前に検討し実行しておきましょう。