いざ独立!となったとき、まずはじめにやることは事業を始めるための準備ですよね。
仕事に必要な道具であれば今までの経験から何がいるか、どれくらい費用をかけれるか、イメージできると思います。
自分の本業だけをやれればもちろんいいのですが、本業をうまく回すためにはバックオフィス的な業務を自分でやる必要があります。
実際に仕事をすること以外にも必要な維持管理の仕事、つまりはおカネ回りの準備も同時に進めておくと安心です。
いざ独立する際にまずコレだけはやっておいたほうがいい!というおすすめのおカネ回りの準備をお伝えします。
預金口座は仕事用とプライベート用に
預金口座はいくつも持つもんじゃないよ、そう親に言われたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
ひとつあれば十分だろうというのは確かにお給料をもらって仕事をする方の場合は当てはまるでしょう。
でも今から自分の事業を始める方の場合は、生活用の口座と事業用の口座は少なくとも分けておいたほうがいいです。
預金口座を分けることの意味
なぜ分けておく必要があるか、ひとつの口座で生活費と事業用の入集金の管理をした場合を考えてみましょう。
事業を自分で行う場合には、最終的に確定申告を毎年行う必要があります。
つまり事業用の入出金だけで決算をして申告書を作ることになります。
[box03 title=”決算・申告の工程”]- 収入と支出をまとめる
- 決算書を作る
- 申告書を作る
コレがひとつの口座である場合には工程が増えることになります。
[box03 title=”決算・申告の工程(口座がひとつVer)”]- ひとつの口座から生活用と事業用のおカネを分ける
- 収入と支出をまとめる
- 決算書を作る
- 申告書を作る
あらかじめ口座を分けておけば生活用と事業用のおカネを分ける作業が必要ありません。
一か月に10や20の入出金であれば問題ないと感じるかもしれませんが、事業用かどうかの判断をしなければいけないので入出金が増えれば増えるだけ手間は比例して増加します。
みなさん侮っているかもしれませんが、この分ける作業が一番ネックになります。
一年分をまとめて分ける場合などは、生活用なのか事業用なのかハッキリ言って覚えていないコトもしばしばです。
結果安全に処理して本来は事業用の支出なのに生活用の支出として処理して、税金の金額に影響する、ということもあり得ます。
インターネットバンキングがオススメ
どのような口座がいいかというと普通口座で十分ですが、インターネットバンキングがおすすめです。
というのもインターネットバンキングであれば、
- 振込などの際に銀行に行かなくても済む
- クラウド会計を使う場合には相性が良い
という点が挙げられます。
独立するともちろんおカネも大事ですが、時間も大事に感じることが増えます。
インターネットバンキングであれば、わざわざ混んでいる銀行に行って待ち時間を浪費する必要はありません。おカネも時間も有効活用しましょう。
クラウド会計を使って経理や帳簿作成をする場合にはインターネットバンキングがかなり時間節約に有効です。
銀行が保管している入出金の履歴を安全にデータ取り込みをすることができます。
インターネットバンキングとクラウド会計の相性は抜群ですから、一行ずつ仕訳を入力するのに必要な時間を節約するためにも、インターネットバンキングの導入を検討しましょう。
クレジットカードも仕事用とプライベート用に
銀行口座の準備ができたら、クレジットカードを一枚作っておきましょう。
クレジットカードも多く持たないことを社会人になると推奨されたりしますが、フリーランスの場合は少し事情が異なります。
使う時も分けて使おう
分けておいたほうがいい理由は預金口座と同じく、一枚のクレジットカードで生活用と事業用の支出をしているとあとで分ける必要があるからです。
生活費のクレジットカードと事業費のクレジットカードは分けておきましょう。
クレジットカードを使う際には、「事業用の支出はこのカードを使う」と決めておくと、そもそも事業用の支出かどうかの判断が必要なくなります。
カードを使う時に判断しておけばあとで「この支払って事業のための支出だっけ?」という判断力の浪費が必要なくなります。
クレジットカードは分けておいて、事業用のクレジットカードについては事業用の預金口座から引落できるようにしてきましょう。
これが生活費用の口座から引き落としされるとただただ事態をややこしくするだけです。
クレジットカードをつくる=信用力がある
可能であれば独立する前のお勤めの時期に一枚作っておくのがおすすめです。
というのもフリーランスの地位というのは上がってはきていますが、いまだ給与をもらって勤めている方には及ばない点がたくさんあります。
特におカネを借りるシーン、ローンを組むシーンというのは信用力が借入額も審査においてもモノを言います。クレジットカードというのはおカネを後払いできる信用力がある人しか作れません。
お勤めの場合はお勤めの会社の看板でおカネを借りれている側面がありますので、信用力が高くみなされます。
一方でフリーランスになるといわば「株式会社じぶん」ですから、信用力という面においては最初のうちはどうしても低くなります。
成果を出してはじめて評価されるというと厳しく聞こえるかもしれませんが、それがフリーランスです。
独立する前の段階で事業決済用のつもりで一枚クレジットカードを作っておきましょう。
まとめ
[box03 title=”本記事のまとめ”]- 預金口座は生活用と事業用をつくる
- クレジットカードも生活用と事業用をつくる
- クレジットカードは独立前の作成がおすすめ(信用力の関係)
今から独立する方は初めてのコトばかりでしょうから、気軽に相談できる専門家を作っておくと安心です。