税理士

税理士同士では引継ぎをしない、税理士を変えるときに必要なモノ

引継ぎがない前提で資料を

京都の若ハゲ税理士ジンノです。

先日、税理士を変えるタイミングが分からないというご相談をいただきました。

その話の中で税理士さん同士の引継ぎってどうしているんですかと聞かれたのですが基本的に税理士同士は引き継ぎをしません。

税理士を変えるときに必要な書類などをお伝えします。

 

税理士同士は引き継ぎをしない

不思議に思われるかもしれませんが、税理士同士で引継ぎをすることは基本的にありません。

 

どこかの税理士さんに見てもらっていた方が仮に私にご依頼があった場合に、先方に電話して何かを聞く、ということもありません。

もちろんですが、ありがとうございましたとかよろしくお願いしますとか、そういう挨拶もないです。

 

偶然に前に担当しておられた税理士さんとお話ししたり知り合ったりする機会があっても、〇〇さんは今うちで見てますとかそういうことも言いませんので。まぁお作法というかマナーというかそういう感じです。

 

これはなぜかというと、適用する税法や会計処理というのはひとつルールとして定まっているからです。

対戦相手が違うルールで野球などのスポーツをしないのと同じです。お互いが違うルールで試合をすると収拾がつきませんし、試合として成立しませんよね。

 

ただ税理士間で考え方の違い(いわゆる見解の相違というやつです)はありますので、引継ぎ後の税理士で勘定科目の設定の仕方が違ったり、ということはあり得ます。

監督やコーチの采配・作戦・戦略というレベルでの違いはありますが、野球をする上でのルールは同じということです。

 

また、得意不得意も確かにありますし、税理士側でどこまで提案するか、仕事の内容としてどこまでを範囲として考えているかにも対応の仕方が異なるでしょう。

 

税理士を変えようと思うのであれば、税理士側に何を求めるか、どんなことをしてほしいか、は整理しておきましょう。次の税理士を見つけるときの道しるべになりますので考えておいたほうが良いです。

 

税理士同士が仲が悪いということはもちろんありません。税理士同士で集まる会とかありますので。ただお互いが商売敵でもありますし、引き継ぎをしないマナー・不文律だとご理解ください。

税理士変更時に必要最低限の書類など

なぜ税理士同士が引継ぎしないことをお伝えしたかというと、引き継ぎのあるなしで必要な書類の種類が変わるからです。

税理士同士でやっておいてよというのは税理士であればムリ、というのは分かっていますので問題ないのですが、お客さんとしては「税理士さん同士で」という発想になることもあり得るでしょう。

 

引き継ぎがない前提で考えた場合の、私が考える必要な書類は以下のものです。

  • 総勘定元帳・仕訳帳(少なくとも直近3事業年度分)
  • 決算書・申告書一式(少なくとも直近3事業年度分)
  • 各種届出書、申請書などの控え(特に消費税関係)
  • 定款・株主総会議事録・取締役会議事録
  • 税理士事務所に預けている領収書・請求書
  • 電子申告のID及びパスワード

これだけあれば何とかなるかなと考えています。

 

どれを残して提示すればいいか分からないこともあると思いますが、見せていただけたら要不要を判断できますので残っていればとりあえず見せる、でもいいです。

 

このように記載すると尻込みする社長さんや経理担当者の方がいらっしゃるかもしれませんが、基本的に会社や事業主に手元に残っているべきものです。

税理士変更を考えるときはこれぐらいの書類はあってほしいなと考えています。

 

最近でいうと特に私が困るなと思うのが電子申告のID・パスワードです。

 

電子申告する際にはe-taxやe-Ltaxというシステムを使うのですが、このシステムで申告する際にはID(利用者識別番号)とパスワードが必要になります。

 

ID・パスワードの取り直しもできるのですが、取り直しをしてしまうと取り直す前のID・パスワードで行った申告などのすべてのデータが消えてしまい閲覧することができなくなります。

 

過去に行った申告や届け出のデータというのは参照することもありますので、可能な限りID・パスワードの取り直しはしたくないというのが税理士としての本音です。

 

多くの会計事務所・税理士事務所では、お客様ではなく税理士側で管理していることが圧倒的に多いです。

で、何が問題かというと、外部に出せないパスワード(事務所内で統一したパスワードという意味)を設定していることがありまして、情報を出せないと言う税理士さんがいらっしゃいます。

 

ID・パスワードはそもそもお客様のものだと私は考えていますので、そこは税理士側でパスワードを変更したうえでお伝えするなりしてもらえたらと考えています。

そのように交渉してみるというのも方法のひとつかなと。

 

また、会計データは必要ないのかと思われるかもしれませんが、会計ソフトが異なれば会計データを利用することが困難なケースもあります。

最近でこそデータをインポート・エクスポート(データを吐き出したり、取り込んだり)の柔軟性が上がってはきていますが、システム的な問題で難しい場合もあります。

私の場合はExcelやCSV形式でデータがあれば嬉しいですが、もらえない場合も多くありますので、あればいいなとは思います。

 

まとめ

本記事のまとめ
  1. 税理士同士で引き継ぎがないのはスタンダード
  2. もし税理士を変えたいなら必要書類を集めましょう
  3. ID・パスワードは交渉してみましょう

税理士変更をいざ考え始めたら、必要書類はコッソリ集め始めておくとよいでしょう。

集めつつ次の税理士さんを探し始めるのが流れとしてはオススメです。

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ジンノユーイチ
京都市南区で税理士をやっています、ジンノユーイチ(神野裕一)です。 相続や事業のお困りごとを丁寧に伺い、解決するサポートをしています。 フットワーク軽く、誠実に明るく元気に対応いたします。
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